『早稲田文学』秋号(8月7日発売予定)執筆のこと

 池袋のイベントのときにも少し申し上げましたが『早稲田文学』秋号(8月7日発売予定)に執筆します。この号全体が幻想とゴシックについての特集になる模様で、トークご一緒した高原英理さん、アトリエサードから評論集を出された岡和田晃さんも参加されます。歴史ある雑誌に執筆できるということで、大変光栄に感じています。


 美術クラスタには少し縁遠い話かもしれませんが、いま文学の世界では「幻想文学復権か」と思わせるような現象があります。私も幾度かご紹介している藤野可織さんはその筆頭ですが、ほかにも円城塔さんや谷崎由依さんなど、新たな幻想の書き手が数多く登場しています。『早稲田文学』の秋号は、これら「新幻想派」的な作家の特集になります。


 80-90年代はどちらかといえば「幻想冬の時代」でしたが、近年の幻想の復権は、拙著「真夜中の博物館」で論じた「呪術的なものと美術的なもの」の交替を裏付けるような現象かと思います。来襲7月5日は夕顔楼でのトークですが、こうした「新幻想の潮流」についての話題も交えつつ展開していきたいと思っていますので、是非お楽しみに。多くの皆さんのご来場お待ちいたしております。

7月5日(土)19時半〜 
『真夜中の博物館』刊行記念プチパーティー
チャージ300円+ドリンク代
(ソフトドリンク400円〜、アルコール600円〜)
レジャーシティ味園ビル内「夕顔楼」 大阪市中央区千日前2-3-9

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