ゴス/サブカル

LIFE with ART 〜受けとめ、そして、渡す人〜

これは展覧会というよりも、まずアーカイブなんだろうなと思う。かつてダムタイプが中心となって、京都市左京区という実に狭いエリアに繁茂した、社会運動とも芸術運動ともつかない混沌としたムーブメントの記録。それはいくらでも矛盾する形容を引き寄せる…

後藤靖香さんインタビュー@clippin jam

今年の春、草間弥生さんや奈良美智さん、会田誠さんらも参加した大規模なグループ展「絵画の庭」(国立国際美術館、大阪)で、ひときわ異質な存在感を放った画家、後藤靖香さんのインタビューを、webマガジン『clippin jam』に発表しました。後藤靖香さんの…

高原英理「遍歩する二人」『群像』10月号

高原英理さんの新作短編「遍歩する二人」が、『群像』の10月号に掲載されています。「遍歩」は「へんぽ」と読んで散歩のことを意味する作中の造語で、夜の町をあてどなく散歩する二人を描いた作品です。なんで散歩でなく遍歩というのか、というのは、実際に…

高原英理さんの新作短編「ポエティック・クラッシュ」@『文學界』

ちょっとご紹介するタイミングが遅くなったのですが、高原英理さんの新作短編「ポエティック・クラッシュ」が『文學界』今月号に掲載されています。詩人が二人、公の席で討論をするのですが、実は実は……という話。冒頭から高原ファンならニヤリとさせられる…

夏休みにやったこと

今日で8月も終わりとなり、学生諸君は課題やレポート作成に青息吐息で憂鬱な日々だと思いますが、この夏休みはいかがお過ごしになったでしょうか。この7月、8月の夏休み期間中には、瀬戸内芸術祭やあいちトリエンナーレなど、大規模な芸術祭の取材が相次…

江本創「幻ノ進化論—Saltationism」展

よけいな説明はしません。「うわ、なんだこりゃ!」と思ったら、どうぞ京都芸術センターへ。お子さん連れのお父さん、どうぞ一日童心に帰ってご覧ください。本日初日、8月26日まで。 http://www.kac.or.jp/bi/364

表現者蹶起集会2010とサブカルチャー

私はいま、京都造形芸術大のASP学科というところで、サブカルチャーとハイアートについてレクチャーを行っています。そこで図らずもわかってきたのは、学生の多くがいわゆるアートよりもむしろサブカルチャーに興味が強いということでした。彼らのほとん…

前川紘士、@KCU

せんだって、京都市内にできた新しいギャラリー「@KCUA(アクア)のことをご紹介しました。京都市立芸大と京都市立銅駝高校が、京都市内の都心部に設けたサテライトギャラリーで、正式名称は堀川御池ギャラリー。その落し展である「きょう・せい」については…

大野英士さんのこと

さて、昨日のブログでも少し触れた仏文学者、大野英士さんについて、今日は少し書きます。大野さんは東京大学を卒業後、いったん予備校に勤務しますが、その後、私費でフランスはパリ第七大学に渡った方です。昨日ご紹介した盲目の画家、末冨綾子さんと大野…

京都造形芸術大

昨日、京都造形芸術大のASP学科が催してくださった酒席にお邪魔してまいりました。学科の先生方が一堂に集まっての催しで、私も来週から6週間、ここで「芸術表現論III」という授業を担当することになるので、そこに加えて頂いたわけです。驚いたのは、文…

榎忠神戸市文化賞受賞祝賀パーティー

というわけで、私も発起人を務めました榎忠さんの神戸市文化賞受賞祝賀パーティー、行ってまいりました。ものすごい数のお客さんでした。私が初めて榎忠さんとお会いしたのは2005年ですから、もう5年も前のことで、以来、美術手帖でのインタビューや、各種…

中村佑介さんと会ってきたよ

今をときめく人気イラストレーター、中村佑介さんの講演会に行ってきました。画像はいろいろ差し障りがありそうなので、書影のアップくらいに留めておきましょうか。 中村佑介『Blue』(飛鳥新社) http://www.amazon.co.jp/dp/4870319225 http://www.yusukena…

卒業おめでとう:長文ごめんね

■卒業おめでとう昨日は大阪コミュニケーションアート専門学校(OCA)の卒業式でした。何もはなむけらしい言葉は贈ってあげられないまま、なんとなく卒業式と謝恩会が終わってしまいましたが、謝恩会なんていう言葉はいささかおもはゆいものがあって、こっち…

後藤靖香さんと

京都三条にある書店、メディアショップに寄ってみたら、なんと後藤靖香さんの作品がドカンとかかってる! 後藤靖香さんといえば、いま国立国際美術館で開催中の「絵画の庭」展に出品中。いま押せ押せで売り出し中の作家じゃないですか。しかも作品をちゃんと…

高原英理さん「日々のきのこ」『文學界』

今月の『文學界』に、高原英理さんの新作短編「日々のきのこ」が掲載されています。http://www.amazon.co.jp/dp/B0030UNQ4Yどうやら舞台は、森のような巨大きのこが林立し、街中がきのこに浸食された世界。きのこの放つ燐光で、夜もなお昼のように明るく、街…

少年ナイフ

偶然ですが、少年ナイフのインタビューを担当することになりました。辞書的に解説しておくと、80年代関西インディーズシーンの一角を担うバンドとして登場した、日本でたぶん一番ベテランのガールズバンド、ということになるでしょうか。ソニックユースのサ…

転載:バーレーンの実況が日本語にしか聞こえない件

http://www.youtube.com/watch?v=-0jCWkM15ag&feature=player_embedded

伊勢神宮についてのエッセイ

今日は伊勢神宮にかかる宇治橋の、渡り初めの儀式があったようですね。伊勢神宮へはこの春、たまたま思い立って参詣したのですが、そのときのことをまとめたエッセイを、アトリエサードの『TH』巫女特集の号に書いています。http://www.amazon.co.jp/exec/…

ナカムラキョウヘイ君デビュー

えーと、私の教え子が音楽ライターとしてデビューしましたので、是非読んでみてあげてください。しかし、なんかむずがゆいですね、「教え子」ってのも。 http://beeast69.com/report/090926.shtml

「COMMUNIO COFFIN」

ゴス系ミニコミ「COMMUNIO」の特別編集版「COMMUNIO COFFIN」が、今度の文学フリマ(5月10日)で販売されます。一部1500円の200部限定、内容は豪華です。私も参加してます。 序文 ゴシック・ビス 高原英理 1 ゴシックとは何か 〜ゴシックハートとメンタルヘ…

高原英理さん新作『抒情的恐怖群』!

おそらくは皆さんお待ちかね、高原英理さん新作『抒情的恐怖群』が刊行されました。ゴスロリちゃんたち、買いですよ、買い。これ読んでないと恥ずかしいよ。現代のゴシック文化は、取りあえずコレ読んどかないと始まらない。 http://www.amazon.co.jp/dp/462…

某誌にて連載開始

いわゆるアダルト・カテゴリーの雑誌なので、ここでは誌名は伏せますが、某誌にて連載を始めました。書評のコーナーなのですが、連載のタイトルは編集氏の素晴らしいアイデアで、「ソドムの百二十冊」となりました。とにかくエロスに関わる書物なら温故知新…

清水真理・人形展

もう一つ告知を。友人の清水真理の個展、こちらは開催中です。 夜想ヴィクトリアン展 パート3 清水真理・人形展 yaso#victorian EXHIBITION Part.3 清水真理・人形展 Victorian nightmare garden 〜もう一つのアリス〜 会期■2009年1月23日[金]〜2月11日[…

日月沙絵、東京初個展

『TH(トーキング・ヘッズ)』35号で紹介したイラストレーター、日月沙絵(たちもり/さえ)が、東京で初個展を開催します。 日月は京都市立芸術大の在学中に「ザ・チョイス」に入選。MdNが二ページもの紹介記事を組み、式貴士の小説『カンタン刑』の表紙にイ…

odyssey 1985 SEX

たまには美術以外の話も。というわけで、スターリンの遠藤ミチロウが、いまから20年以上前に出したソロアルバム「odyssey 1985 SEX」が、いぬん堂さんから再発が出て、買いました。 http://www.amazon.co.jp/dp/B001J8KOKS いや、すごい。これは快挙ですよ、…

高原英理さん短編「グレー・グレー」

今月の文學界に、高原英理さんの短編小説、「グレー・グレー」が掲載されています。 http://www.amazon.co.jp/dp/B001ETT96M/ ご存知の通り高原さんは「ゴシックハート」の著者であって、あれ、評論家じゃなかったの、と思う方も多いかと思いますが、実はそ…

次回朝日カルチャーセンター

次の朝日カルチャーセンターの申し込みが 受付開始になりましたので、お知らせします。前回はゴシックをやりましたから、今度はロリータです。 「ロリータの文化誌」 11月29日(土)13:00〜14:30 http://www.asahiculture-shinjuku.com/LES/detail.asp?CNO=3…