エルマガジン

明日発売の雑誌『Lマガジン』に、短いエッセイを書きました。


http://www.fujisan.co.jp/Product/252


この雑誌は数少ない関西発の雑誌で、私はここに2002年から2006年まで、足掛け5年書いてきたのですが、それがここ数年ぱったり途絶え、約2年ぶりに原稿が載ったのでした。だからどうした、と言われそうですが、地元志向の強い私としては、これは嬉しいことなのです。本音を言えば、私はこういう地元メディアに書きたいのです。明石家さんま的に生きるより、やしきたかじん的に生きたいのです。


ところが関西の地元メディアというのは実に競争が激しく、なかなか書くチャンスが回って来ない上に、やっと書ける場がもらえても、わずか数百字だったりします。アエラに持っていったら1ページもらえたり、美術手帖に持っていったら10ページもらえたりするネタが、地元メディアだと百字のコラムしか取ってもらえない、なんてのがざらなのです 。


関西で全然日の目を見なかった芸人が東京に進出したとたん大ブレークした、なんて話をよく聞きますが、活字においてもこれは同じで、関西のメディアより東京のメディアの方が、熱心に関西の文化的事象を紹介してくれるのです。だから関西の書き手たちは東京へ行ってしまうのです。


なので、今回のエルマガのコラムは、ここ数年、関西で書く場所をまったく持たなかった私としては、本当に嬉しい出来事なのです。だから地元メディアの皆さん、私に仕事をさせてみませんか。きっと良い仕事すると思うんですけれども……。