来年はまさに「やなぎみわイヤー」

来年はまさに「やなぎみわイヤー」になります。3月に東京都写真美術館、6月にベネチアビエンナーレ。そのあとたぶん国立国際。いろいろ各社、密着の企画とかたててるだろうな。これだけ大規模な展覧会が一気に立て込むというのは、ふつうの作家人生ではなかなかないですからね。


ミュージシャンで言えばアルバム2枚組とリミックス1枚が同じ年に出て、しかも1枚はレコ大が既に決定している、みたいな状態なわけで、今日はそのベネチアの記者発表でした。なんだかんだで彼女とは長いおつきあいになってしまっているので、今度のことは本当に単純に嬉しいです。


席上では「いかにして賞獲りを考えているのか、戦略は」、みたいなニュアンスの質問も飛び出して、そうかベネチアって戦場なんだよな、と思った次第。オリンピックと同じで、国別の賞獲りレースなのですよね。あれって。でも私は思うのですが、あんまり彼女に賞獲りでギラギラして欲しくはないし、そういう妙なプレッシャーをかけて欲しくないなぁ、と思う。


おおまかなプランを聞いたのだけれど、これまでの作品と同じラインにありながら微妙に何かニュアンスが違ってきていて、面白いものになりそうです。賞レースの行方より、そういう彼女の個人的な深まりに注目して欲しいし、そうでないとやっぱり虚しいと思う。やっぱりアートなんだしね。ああ、早く来年にならないかな。すごく楽しみです。