後藤靖香さんと

京都三条にある書店、メディアショップに寄ってみたら、なんと後藤靖香さんの作品がドカンとかかってる! 後藤靖香さんといえば、いま国立国際美術館で開催中の「絵画の庭」展に出品中。いま押せ押せで売り出し中の作家じゃないですか。しかも作品をちゃんと売ってる!(ここ、本屋さんなのに)。 ちなみに2m×3mの巨大なドローイングが30万円、25号前後のものだと、なんと2千円! 売る気満々ですね、これは。ご本人在廊中とのことだったので、さっそく名刺交換など。実はここでバイトしてるらしい。ぎょえー! なんちゅう狭い世界。



後藤さんの絵は墨汁を使った劇画タッチの絵で、いつも旧日本軍の兵士たちを描くのが特徴。パッと作品を見ただけだと「ははぁ、サブカルチャーの技法を現代美術に持ち込んで、墨汁でオリエンタルな日本性を持たせて、戦争を描くことでオリエンタリズム批判を繰り込んで……」、などと小賢しい分析をしてしまいたくなりますが、実はおじいさんや親戚の方の戦争体験を実証的にリサーチした上で、克明に当時の状況を描いている、非常に生真面目な一面もある。アートの流行要素だけを貼り合わせたサンプリング的な表現とは、実はひと味もふた味も違うわけですね。

丹念なリサーチのようすについて、いろいろお話を伺ったり、最近のギャラリーの動向について、ちらほら情報交換したり、実は腐女子だというサブカル好きの一面を伺ったりして、しばし楽しく歓談。すると後藤さん、一緒にいた女の子を指差して「あの、こちら、ご存知です?」というから見てみたら、若木くるみちゃんじゃないですか! 彼女をご存じない方、いますぐググってみてください。爆笑ですよ。一個だけリンク付けとくとこんな感じ。関西アート界の飛び道具です。

http://ameblo.jp/serendipity2015/entry-10245804589.html

この人に俺、3回くらい名刺渡してるんだけど、いまだに俺の顔、覚えてくれないのよな〜。THにも週刊金曜日にも書いたのに。というわけで、3人一緒に写真撮ったりなどいたしましたのでアップします。しかしくるみちゃん、なぜそこまでがっつり目をつぶるかな……。典型的な森ガールの格好なのも面白いけど(笑)。



ちなみに後藤靖香さんの作品の展示は、今月25日まで。迫力あるよ!

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