北山善夫、宜本伸之
とにかく、見たらタイトルだけでもメモしていくことにしました。今日見たのは下の二つ。
北山善夫「初期絵画展(1986年発表)」@MEM
2010年2月27日(土)〜3月27日(土)
http://mem-inc.jp/artists/kitayama_j
北山善夫さんは以前『週刊金曜日』でちらっと取り上げたのですが、いったん粘土で泥人形のような彫刻をつくり、それをインクとペンによる線描で克明に描いていくシリーズを続けていて、今回の展示はその初期作品。現在では画面をほぼ埋め尽くしているそのモチーフが、大画面の中にぽつんと描かれているのがこの頃の特色。また、ペン画の上に一部だけ、チューブからひねり出したかそのままのような絵の具の塊が置かれている点も初期作品の特徴。描かれているモチーフは、胎盤、火山、木の芽や黄金など、湧きだすもの、噴き出すものである点が共通していて、既にこの頃から文明論的な視座を秘めていることがわかります。
宜本伸之「TOKYO ROMANTIC」@浜崎健立現代美術館
3月6日(土)〜3月31日(水)
http://www.nobuyukiyoshimoto.com/
宜本さんの作品は初めて拝見しましたが、こちらは鉄を使ったオブジェ作品。ベルトのバックルが中心でしたが、なにやら危険な香りのする、非常にワイルドで精緻な作品群でした。