「閨秀2.0」ステートメントと作家紹介
というわけで来月開催のグループ展「閨秀2.0」、本日は企画者からのステートメントと、作家紹介の項目を追加しました。ただし、作家の部分はまだ「チラ見せ」。でもなんか十分にすごい感じがします。
「閨秀2.0」
http://bit.ly/rode38
自分はちょっと軽度の共感覚みたいなのがあって、美術作品からよく音が聞こえてくることがある。今回の作家はそれぞれ個性がバラバラで、共通項の方が少ないくらいだけれど、まとめて見るとものすごく騒がしい。ちょっと絶叫に近い甲高い音が聞こえて騒然としている印象がある。目立った共通項はなく、油彩、写真、立体、イラスト、コスプレとバラバラ。なのにセブンスやナインスなどの不協和音みたいな、独特の響きあいが聞こえてくる。共通項があるようなないような、そうした不協ぶりが今回の企画の面白さなのだと思う。
「閨秀2.0」というのは平たくいえば、「新世代の優れた女性作家」くらいの意味しかないし、女性ばかりだったのもたまたまで、要するにあまり積極的な意味を持ったタイトルではない。タイトルを付ける際に、あまり無理矢理コンセプトとか概念の中に、無理矢理この6人を押し込みたくなかったからだ。自分はいつも美術作品を見ても、言葉で考えるのが仕事。それはそれで楽しいけど、そればかりだと息が詰まる。せっかく今回はキュレーションをするので、それを楽しみたいと思ったのだ。
この6人に何か共通するものがあるかどうか、それが何を意味するのかは、あえてこちらからは示さないので、実際にご覧になって考えて欲しい。サイト上では6人の作品が6角形の中に囲われていて、6つの6角形の真ん中に空白が空いている。ここに何が入るかは見た人の感覚や考え方次第。文字では何も書いてないけど、何かがここに埋まってるかもしれない。
ちなみにカロンズネットにも前パブ記事が掲載されているので、よろしければご一読を。ビジュアルには口枷屋モイラさんが使われています。