ART OSAKA2012

面白かった展示のメモ

1)武田雄介、MORI YU GALLERY
立体や平面、映像など数十点。だが最初グループショーなのかと思ったほど、全部雰囲気がほぼ一点ずつ違う。異様に多彩な手法を同時進行で手掛けていく作家としては、ドイツのゲルハルト・リヒターがいるけど、ちょっとそれに似たスキゾフレニカルな展示。しかも話が来てから2カ月で仕上げたという。いったんレジデンスに出かけて来年の春に個展を予定しているという話なので、どうなるのかすごく期待。


2)ジョー・ポッツ、FUKUGAN GALLERY
70年代にかなり過激な作品を作っていた人。個人的に凄い懐かしかったです。


3)林ナツミ、MEM
いま話題の空中浮揚少女。青幻舎から作品集も刊行予定で、これが出ればかなり話題になることは必定。今のうちに至近距離で見られて良かった。プリントを見るのは初めて、かなり大きなサイズ。バルテュスの絵画を生身のモデルで再現して撮る写真家、原久路さんと一緒に活動をしているらしい。両者は作品だけ見る限り真逆の作風を展開する作家で、これにはびっくり。浮遊するカラーの少女を撮る林さん、拘束されるモノクロ少女を撮る原さん。真逆の個性が一緒にいる面白さ。いつか両方のコラボとか見てみたいですね。


4)柴田敏雄、Yoshiaki Inoue Gallery
一度見たかったプリント。実際に見てしまうと欲は出るもので、もっと引きの取れる大きな会場で見たい、と思ってしまう。やっぱすごい。