「小さなドイツ展 〜ブレーメンに行ってきたよ〜」西村房子 田辺由美子 ISA

 神戸のアートファンにはおなじみ、アート系ロックバー「アビョーン PLUS ONE」の西村房子さんが、ドイツ、ブレーメンのレジデンスから帰ってきて、神戸市内で帰国報告展を開いています。レジデンスに同行したのは、この秋にオープンする横尾忠則現代美術館のスタッフでもある田辺由美子さん、それと写真家のISAさん。会場内ではISAさんの撮った映像や写真で、現地のようすが紹介されています。




 こちらは現地で開催された展覧会のポスター。ほかには神戸在住の人形作家、BUBU WILLETTさん(こんな人が神戸にいらっしゃるの初めて知った)、「原代アートさん」ことながのひでゆきさん、そしてご存じ榎忠さんが出品した模様。インパクトのあるポスターですね。



 こちらが西村房子さんの作品。かねてからシリーズとして制作しているスプリングの縄文模様の作品のほか、手染めの着物、ドローイングなど盛りだくさんです。




 で、こちらが田辺由美子さんの作品。田辺さんは魚などの骨で作るインスタレーション中心の作家。今回は写真とセットになっていて「なるほど、こうやって作るのか」と思わされます。このほか現地で撮った写真や現地のビールの王冠などで作った、ジオラマのような作品も出品されていました。




 もともとCAPにレジデンスで来ていたブレーメンの作家が「アビョーン PLUS ONE」に毎日のように入り浸り、そこから今回の話につながったのだとか。こういう縁が続いてもっと大きなものになると楽しいですね。会場ではお茶が出て、現地でのようすがたっぷり聞けます。明日30日まで。

小さなドイツ展 〜ブレーメンに行ってきたよ〜
西村房子 田辺由美子 ISA
場所:ギャラリーサーカス・サーカス
TEL 078-382-0689 FAX 078-382-0710
兵庫県神戸市中央区花隈町9-13

http://hwbb.gyao.ne.jp/circusx2-pk/
日時:2012年8月16日(木)〜30日(木) ※8月22日(水)休廊
   11:00〜19:00(最終日17:00まで)

 おまけ。このギャラリーのすぐ近所、兵庫県公館には、若き日の中ハシ克シゲさんの作品があります。《Dog Night》(1987)。日本的な彫刻とは何かを模索していた、三十代の中ハシさんの作品です。地下鉄「県庁前」下車すぐのところにありますので、ついでに是非どうぞ。