上出惠悟さん、後藤靖香さん、大崎のぶゆきさん、岡田一郎さん

 本日はギャラリー3件+学校に事務処理で立ち寄り。Yoshimiは上出惠悟さん。展示は素晴らしいです。金継ぎの花詰大皿が凄い緊迫感でした。内容はまた後日たっぷりとご報告します。

「游谷/上出惠悟」Yoshimi、4月28日(日)まで
http://www.yoshimiarts.com/home.html


 帝塚山ギャラリーは後藤靖香さん。シンガポールの植物園の戦時中のエピソードに取材した新作。シンガでのフェアに併せて制作した模様、今回もド迫力。フェアの模様を書いたオマケマンガも楽しい。12日在廊とのこと。

「後藤靖香 個展 机上の空砲」TEZUKAYAMA GALLERY、4. 26まで
http://www.tezukayama-g.com/j_index.shtml


 ほそかわは居城純子さん、大崎のぶゆきさん、岡田一郎さん、西山裕希子さんのグループ展。大崎さんは今回は3点組。指紋ベタベタの平面、ほぼ真っ白の平面、そして指紋だらけの『ジキルとハイド』の文庫本。ちょっと判じ物めいていますが、何故この3点? なぜ指紋? あえてここには記しませんので、その意味をじっくり考えてみてください。推理小説のような謎解きの楽しみ、そしてちょっとした怖さのある展示です。


 岡田一郎さんも良。ちょっとした仕掛けで風景を別モノに変えた写真連作。風景や土地の表層がテーマ。ブランクののちの復活展示。かつてご覧になっていた方は意外な変貌と一貫したテーマに驚かれるかも。岡田一郎さんは根底にニュータウン育ちがある。ニュータウンや郊外、都市のゲニウスロキを考えるもの。土地の古層のようなものはないが、薄い表皮のようなものはある。そんな「極薄」のゲニウスロキを考えさせられる。

「景色替え Scenes Changing」27日まで、ギャラリーほそかわ
居城純子、大崎のぶゆき、岡田一郎、西山裕希子
http://www.galleryhosokawa.com/


 ついでですが、ほそかわさんと立ち話になって「またアートバブル来たら嫌ですよねえ」、と。変に値段だけ上がってしまい、あとに何も残らないのだとか。全然売れないのも売れすぎるのも困りもの。アベノミクスで早くも立ちこめるバブルの匂い、困りますねえ……。