飴屋法水さん、岸田國士戯曲賞受賞おめでとうございます!
青葉市子 @ichikoaoba
飴屋法水さんが『ブルーシート』で岸田國士戯曲賞を受賞されましたね、うれしい知らせ。おめでとうございます!
山川冬樹 @yamakawafuyuki
飴屋さんの受賞は、今更感があるけど、それでもやっぱりすごくうれしい。一緒に何度か仕事させていただいた身としては、あれほどの才能を正統に評価できない世の中なんて、くそくらえと思っていたので。飴屋さん、おめでとうございます。
いわき総合高校「あひる月13」東京公演 @iwaki_ahiru013
「ブルーシート」は、いわき総合高校芸術・表現系列(演劇)10期生(今年度3年生)と飴屋法水さんによる作品です。昨年1月、冬の校庭で上演されました。10期生のみなさんおめでとうございます!
いしいみちこ @mcmckokoro
選考委員評→ 飴屋法水氏といわきの高校生との共同作業で生まれたこの戯曲は、実にわかり易いコトバで、彼らが出会った「死体」を鮮烈に描き、生きる意志を称えている。三・一一以降、様々な分野で震災を描いたものがあるが、これは最も瑞々しく、そしていつまでも残りうる表現だと思う。(野田秀樹)
飴屋法水さん、岸田國士戯曲賞の受賞、本当におめでとうございます! いますごく興奮しています。飴屋さんは本当に素晴らしい作品を、美術と演劇の双方で、いくつも作ってこられた方なのですが、これまでなぜか賞とか公の権威のようなものとまったく無縁な方でした。それがやっと認められた。これは本当に嬉しいことです。
上のコメントに見られる通り、飴屋さんは不思議なくらい業界の権威筋からは評価されず、異分野の異才から多く愛されてきた作家です。細野晴臣さん、よしもとばななさん、大友良英さん、そのほかそのほか。私もささやかながらではありますが、飴屋さんについて書いています。最近のものだと昨年8月に大阪で上演された「教室」についての記事。この作品では会場に来ていた方の大半が、目を真っ赤にして泣き腫らしていました。
「美のパルマコン《17》 宮崎駿と飴屋法水」『TH(トーキング・ヘッズ叢書)』(2013)
http://www.amazon.co.jp/dp/4883751597
美術の分野では少し古いのですが「バ ング ント」展という展覧会の記事を『美術手帖』に合評形式で書いています。伊藤ガビンさん、大友良英さんらに混じっての執筆でした。まだ入手可能です。
「緊急特集『バ ング ント』展とはなんだったのか」『美術手帖 2005年 10 月号』
http://amzn.to/1gijTZn
美術手帖の「緊急特集」という語から察せられる通り、「バ ング ント」展はもはや一つの「事件」でした。私のこれまで見た展覧会の中でも、確実にオールタイムベストテンに入る展覧会です。まったく赤の他人であった飴屋さんから、SNSを通じてメッセージが届いたところから始まったあの一連の経験。いまだに本当に忘れらない驚天動地の経験でした。このときのことは今度出る私の本の中でも触れていて、先だって飴屋さんと校正をやり取りしたばかりです。その矢先の受賞ということもあって、本当に嬉しいです。
関西在住の私は飴屋さんの作品を見たのは本当に限られた回数しかないのですが、そのたびに本当に魂が凍りつくような気持ちにになりました。人がふだん問わないこと、思っていても決して口に出さないようなことを、飴屋さんはまったく包み隠さず、ストレートに真直ぐに届けてくれます。それは本当に衝撃的な体験で、いつも見るたびに詩人の吉本隆明さんの、こんな言葉を思い出します。
ぼくが真実を口にすると ほとんど全世界を凍らせるだろうという妄想によって ぼくは廃人であるそうだ
(吉本隆明「廃人の歌」『転位のための十篇』)
ともあれやっとこの世界も、凍りつくことなく飴屋さんの作品を受け止める準備が整ったようです。重ね重ねですが飴屋さん、本当におめでとうございます。今後いっそうのご活躍、心からお祈りいたします!