『真夜中の博物館 美と幻想のヴンダーカンマー』もくじ公開!

 今度出る私の単著は、ちょっと変わった二部構成の本になっています。実際にお読みになっていただくとわかるのですが、全体が博物館に見立てられた構成で、第一部が本館、第二部が別館という構成です。我ながらご丁寧なことに、あいだをつなぐパートは「地下道」と題されています。つまり本館と別館の間が地下道でつながっているわけですね。本館の方は普通の博物館なのですが、別巻の方は闘技場と題されています。ともあれ、どんな作品や作家が収蔵されているか、目次からご覧ください。


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『真夜中の博物館 美と幻想のヴンダーカンマー』樋口ヒロユキ


序 章◉ 混沌と錯乱の果てに


第一部 本館 真夜中の博物館
第一室◉ 少年————タルホ文学と幾何学少年
第二室◉ 少女映画——映画「エコール」をめぐって
第三室◉ 世紀末———ファム・ファタールのことなど
第四室◉ ヴァニタス—死の芸術について
第五室◉ 巫女————不可視の巫女、アマテラス
第六室◉ トラウマ——人形作家、与偶に捧ぐ
第七室◉ 機械————殺人マシンに戦慄せよ
第八室◉ 学校————JUNE系文化とPHEW
第九室◉ 博物館———オタクになれなかった物語『さかしま』


地下道◉ 古墳芸術学


第二部 闘技場 呪術対美術
第一室◉ 胎児と幻影——谷澤紗和子
第二室◉ 呪術と美術——榎忠と鴨居玲
第三室◉ 死体と裸体——ロン・ミュエック
第四室◉ 呪縛と越境——塩田千春
第五室◉ 狂気と心霊——アール・ブリュット
第六室◉ 儀礼と戦争——中ハシ克シゲ
第七室◉ 迷宮と愉悦——やなぎみわ


終 章◉ 時空の隙間の博物館で


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 ほかにもいろいろ仕掛けのある本なのですが、詳細はこれからぽちぽち公開していきます。お楽しみに!

樋口ヒロユキ
『真夜中の博物館 美と幻想のヴンダーカンマー』
アトリエサード刊、予価2500円+税
5月上旬刊行予定
http://www.kcc.zaq.ne.jp/dfyji500/shincho.html