アート大阪

 本日は雨模様ですが、そんななか「アート大阪」へ出向かれる方におすすめの作品を幾つか。


 まずは西塚emさん、乙画廊。写真がなくて申し訳ないのですが、虫の絵ばかり書いている若い子です。ここのところの私の一押し作家。バスルームの中に展示されてるので、是非ご覧になってください。


 もうお一人、乙画廊から、小林美佐子さん。これは美しいですね。あんまり説明要らないかも。写真に見えるけど銅版画、モデルはご自身。実物を見るともっと非常に繊細な仕上がりになっているので、是非実物でご覧ください。女子美出身の方だそうです。


 次はFUKUGAN GALLERY、栗田咲子さん。小岩井農場を描いた新しい連作。カンヴァスを裏返して掠れさせた筆触で描いたもので、ご本人曰く「掠れるのが楽しくて仕方がない」とのこと。ちょっと枯れた日本画的な色彩ですが、心に沁みます。飾りのない直球の具象。


 多田ユウコさんの写真、The Third Gallery Aya。この方の作品は大変美しいです。水面に映った光景、それも動物のいる光景を、植物群とともに撮ったもの。虚像の方にピントが合い、実像の方がボケているという倒錯があるのですが、色彩感覚が女性らしい鮮やかさで美しいです。


 川北ゆうさん、The Third Gallery Aya。この方は写真なしですが、ウォルフガング・ティルマンズを彷彿とさせる抽象絵画。水面に色を浮かべて転写するという技法で制作されているので、考えようによっては「版画」と言えるかも。ご本人と初めて会ったのですが、すごいかわいらしい人でした。


 それと、MORI YUの花岡伸宏さん。この人は何度かMORI YUで作品だけは見ていて、相当な暴れん坊だなと思っていました。パッと見ると単にめちゃくちゃなのですが、よく見ると彫刻史や絵画史を愚弄するかのような作品になっています。今回ご本人を前に次の個展で何か書くことをお約束しましたので、おそらくいつか書くでしょう。
http://www.moriyu-gallery.com/artists/profile.html?artist_id=31&l=jp/


 このほか、京都芸大ブースの高木智子さん、ピクチャー・フォト・スペース の須藤絢乃さんは、近々に某誌に掲載する予定にしていますので、皆様是非ご高覧を。「アート大阪」、本日まで。

「アート大阪」
http://www.artosaka.jp/