9/23恵文社イベント/ゲストご紹介(2) contact Gonzo 塚原悠也
再来週、9/23のイベントのゲストについて少し。今日はcontact Gonzoの塚原悠也さんのことを。contact Gonzoは平たく言うと、殴り合いをするアート集団です。百聞は一見にしかず、下はMoMA(ニューヨーク近代美術館)でのパフォーマンスのようすですのでご覧ください。
面白いでしょ? 揉み合うような触れ合うような、奇妙な感じ。共同作業が突如殴り合いになったり、逆に殴り合いが馴れ合いになったり。そんな変幻自在さが、彼らのパフォーマンスの面白さです。そうした彼らの面白さは国境を簡単に越えるようで、先のMoMAを筆頭に、彼らは世界中でパフォーマンスをしています。もちろん国内でも人気者で、下はあいちトリエンナーレ2013での映像です。
彼らのパフォーマンスは融通無碍で、いろんな分野のパフォーマーとのコラボも展開しています。下は三人組ガールズバンド「にせんねんもんだい」の姫野さやかさんとのパフォーマンスの様子です。
そんなわけで世界中から引っ張りだこのcontact Gonzoなのですが、そのGonzo率いる塚原さんがある日ツイッターでつぶやいていたのが、関西ではパフォーマンスへの批評がない、あるいは乏しいということでした。ツイッターなどでの簡単なコメントはつくけれど、それ以上のしっかりした評論になると、とたんに言及が少なくなるのだそうです。
私がその話を聞いてふと思い出したのが、先日ご紹介した谷澤紗和子さんのことでした。というのも谷澤さんは、自作を言葉で説明するのに疲れ果て、コンセプトやステートメントなどによる言語的説明を、いったん放棄した人だったからです。
9/23恵文社イベント/ゲストご紹介(1) 谷澤紗和子
http://d.hatena.ne.jp/higuchi1967/20140905/1409879729
そんなわけで9/23のイベントは、言葉の過剰を嘆く谷澤さんと、言葉の不在を嘆くGonzoの塚原さんが話したらどうなるか、という実験のようなものになります。つまりは言葉によるコンタクト・インプロヴィゼーションをやってもらおう、ということですね。
この日は化学反応を見るようなイベントなので、当日の進行はこと細かには決めていません。どんな内容の対話が起こるか、私自身がとても楽しみにしています。ちなみに9/23のイベントは、京都エクスペリメントの一貫として、contact Gonzoの個展「Wall of the Black House」が開催されている期間中でもあります。
contact Gonzo個展「Wall of the Black House」
9/18 (Thu) - 28 (Sun) 11:00〜19:00、Gallery PARC
http://kyoto-ex.jp/2014-eng/event/gonzo-parc/
私のイベントとこの個展が、さらに相乗効果で何か面白いものを生み出せたら最高かな、と思っています。どうかあわせてお楽しみください。
2014年9月23日(火・祝) 開場13:00 開演13:30 〜15:30
於・恵文社COTTAGE(恵文社一乗寺店 南側)☆ゲスト:谷澤紗和子(美術作家)
塚原悠也(美術作家、contact Gonzo)
吉岡洋(美学者、PARASOPHIAアドバイザー)☆入場料:1,000円(ドリンクつき → ドリンクなしに変更)
☆ご予約:higu9696@gmail.com
http://d.hatena.ne.jp/higuchi1967/20140520/1400564551