企画グループ展「幻想美術の現在」

企画グループ展「幻想美術の現在」
清水真理　前川ルチオ　池田ひかる　蛭田美保子　松元悠

会期：2015年12月５日(土)〜16日(水)
休廊日：12月10日(木)、11日(金)休廊
時刻：14〜20時、最終日18時
入場料：500円

　このたびSUNABAギャラリーでは、当ギャラリーのプロデュースによる企画グループ展として「幻想美術の現在」(出品作家・清水真理、池田ひかる、蛭田美保子、前川ルチオ、松元悠)を開催いたします。

　このグループ展はSUNABAギャラリー代表、樋口ヒロユキの原点である幻想美術の、いま現在の形を考える展覧会です。なかでも球体関節人形作家の清水真理は、長きにわたって樋口が親交を結んできた幻想作家の一人。清水真里の人形には、彼女の複雑な生い立ちが、極彩色の夢まぼろしとともに刻まれています。

　本展はこの清水を中心に、新進気鋭の幻想作家5人をご紹介する展覧会です。自分自身の孤独な内的風景を描く池田ひかる。卓越した画力で日常の雑貨から幻想的光景を構成する蛭田美保子。ヤクザ映画やホラーをイメージ源として花札のような幻影を描く前川ルチオ。現代の報道からモチーフを得て中世的なタッチの版画、油画を制作する松元悠と、そのテイスト、方向性は様々です。

　人がなんらかの意味で危機を迎え、直視し得ない現実に直面したとき、現実と自身との間に幻を想う＝幻想という心的機制が発動します。現在の社会がなんらかの意味で危機を抱えているのなら、いまこそまさに幻想が必要とされているのだとSUNABAギャラリーは考えます。本展はそうした「幻想の現在形」を問う展示となることでしょう。

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★清水真理 (球体関節人形)
熊本県天草出身。多摩美術大学美術学部二部芸術学科卒。在学中より人形アニメを制作、2000年以降は人形作家として活動。個展に「清水真理20周年記念個展1993〜2013　St.Freaks　〜聖なる異形〜」（新宿座、東京、2013）、グループ展に「Il Giappone nel chiostro」(伊・ブレシア、2011年〜)など。作品集に『Miracle〜奇跡〜』（アトリエサード、2012）などがある。

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★前川ルチオ (アクリル)
1975年大阪府生まれ。個展に「メザニーン」(アートスペース亜蛮人、大阪、2014)、グループ展に「SUNABA動物園」(SUNABAギャラリー、大阪、2015)など。雑誌掲載に『UNDERGROUND ILLUSTRATION'S Vol.02』(ARTiSM出版、2012)など。

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★池田ひかる (油画)
1991年滋賀県生まれ。2014年成安造形大卒。京都嵯峨芸術大学大学院在学中。個展に「Lonely girl」(成安造形大、滋賀、2013)、「池田ひかる展」(京都嵯峨芸大、京都、2015)。2015年、第15回エンタテインメントパッケージアワードにてFＭ802 digmeout賞受賞。

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★蛭田美保子 (油画)
1991年京都府生まれ。京都市立芸術大学大学院在学中。個展に「蛭田美保子展」(三浦アートギャラリー、大阪、2015)、グループ展に「スチームパンク展」(京都市芸大、京都、2012)、「見つめる５人」(イロリムラ、大阪、2013)など。2013年、2014年に新制作展入選。2015年に京展で館長奨励賞受賞。