森村泰昌さんインタビュー

 「森村泰昌 なにものかへのレクイエム−戦場の頂上の芸術」が、昨日より兵庫県立美術館にて始まりました。記者発表のあと、インタビューの機会を設けていただきました。
 展覧会そのものは巡回展なので、既にご覧になった方が多いと思いますが、私は昨日、兵庫県立で初めて見ました。関西出身、関西在住の森村さんの作品を、やはり関西在住の私が関西で見て書く。それが理想だと思い、ずっと我慢してきたのです。本当に素晴らしい展覧会でした。女優シリーズから現在までの作品のすべてが、静かに円環を閉じるかのような展示でした。
 森村さんへのインタビューは、美術の仕事を始めて以来、自分の中で目標にしてきたことでした。サブカルから美術に参入して7年目、やっと大きな目標が叶いました。コツコツ仕事を積み上げてきて、やっとここまで辿り着いたかという感じがして感無量です。
 思えばこれまでの数年間は「そんな装備で大丈夫なのか」状態のまま走り続けてきたわけですが、ここへ来てようやく何か掴めてきたような気がします。森村さんのインタビューは、いわば私にとっての「一番いい装備」になるでしょう。
 そんなインタビューのなかでもっとも印象深かったのは「結局好きだから、楽しいからやっている」、という話でした。刻苦勉励して制作に励むのも良いですが、私はやっぱり楽しいことをする方が良いし、それが本当だと思います。私の場合は批評ですが、やはり楽しんでやっていきたい。そんな思いを強くした取材でした。
 ちなみに兵庫県立では、現在「『その他』のチカラ。 森村泰昌の小宇宙」という展覧会を別途開催中で、こちらは兵庫県立だけの独自企画です。「なにものかへのレクイエム」をほかの会場でご覧意なった方も、是非ご覧になってください。


森村泰昌 なにものかへのレクイエム−戦場の頂上の芸術」
http://bit.ly/e8tKnM

「『その他』のチカラ。 森村泰昌の小宇宙」
http://bit.ly/fHmMXK