Entries from 2011-01-01 to 1 year

指差し男の正体は竹内公太か?

ふくいちライブカメラに向かって防護服姿で指を差し続けた、通称「指差し男」ではないかと言われている、美術作家の竹内公太さんにインタビューしました。 週刊金曜日12月23日号 http://www.amzn.to/u6N11l 既に美術評論家の椹木野衣さんは、竹内さんが指差…

「村上三郎 展 ー70年代を中心にー」

いま大阪のアートコートギャラリーで開催されている村上三郎展は、これは多くの方、なかでも作家に見て欲しい展覧会です。村上さんは既に故人ですが、この展覧会にはいま現在のアートを読み解く、非常に大きな手がかりがあるからです。 既に幾度もいろんなと…

グローバル化と「もの」

さっきツイッターを覗いていたら、香港に行く美術作家、北京に行く美術作家、ジャカルタに行く小説家、オランダでボスニアの作家と話している美術作家が、立て続けにTL上に並んでいた。そういえば自分も先週、ドイツの商社さんとスカイプでミーティングし…

百均アート系

ここ数日、真面目に原稿ばかり書いている。いま「もの派」と「モノ派」ということを考えているところ。ただし私のいう「モノ派」というのは「もの派」が出てきたごく初期に使われた綴りではなく、最近のインスタレーション作家のこと。具体的にいうと金氏さ…

メディア芸術祭、串野真也展

本日は文化庁メディア芸術祭京都展のシンポジウムへ。京大の吉岡洋さん、IAMASの小林昌廣さんが出てらっしゃるというので、いずれもお世話になった方だけにお邪魔して参りました。展覧会タイトルの「パラレルワールド」にちなんだお話などいろいろ。面白かっ…

味園ビルいろいろ

昨日は千日前の「味園ビル」というところに行ってきました。味園ビルは古いレジャービルなのですが、このビルはこの10年、一番大阪で熱いアートスポットなんじゃないかと思います。アート好きでこのビルに行ったことがないという人がいたら、その人を私は信…

雑感

@mizumaart アートを学びたいならアート以外の世界を知る事から始めろと言いたい。美大で学ぶアートなんて糞の役にも立たないものが多い。かりに学べても表現者としての羅針盤にはならない。 美術の周辺に居ても、そこからはもう新しい表現は出て来そうにな…

映画4本とラブストーリーの話

むかし人伝に聞いた話。東大に受かった子の勉強法。問題を解く体力がないほど疲れたときは、情報を入れるだけでいいことに専念する。単語帳をめくるとか、歴史年表をめくるとか。で、昨日は疲れてたので、それを真似てみることにした。映画4本立て続けに見…

閨秀2.0のまとめ

京都、百万遍の思文閣会館を拠点とする企画グループ「CAVE」からのお誘いをいただき初のキュレーションを担当、グループ展「閨秀(けいしゅう)2.0 複数のベクトル、あるいはキャットファイト」を開催いたしました。CAVEの森山貴之さん、長艸真吾さんのお二人…

閨秀2.0、会場のようす_中田有美さん

というわけで、話題のグループ展「閨秀2.0」、今日は最後の作品をアップ。中田有美さんの作品です。明日でいよいよ閉幕ですが、尾家杏奈、栗田咲子、高田智美、森山牧子が在廊。夕刻より私も在廊します。見に来てね! 「閨秀2.0」 〜11月6日(日) 12:00〜19:0…

閨秀2.0、会場のようす_尾家杏奈さん

小規模ながらも手堅い反響を呼んでいるグループ展「閨秀2.0」も、この週末でいよいよ閉幕。本日の画像は尾家杏奈さんです。明日の在廊は栗田咲子さん、高田智美さん、森山牧子さん、そして私。是非お越し下さい! 「閨秀2.0」 〜11月6日(日) 12:00〜19:00 / …

桑島秀樹「The World~ Vertical/Horizontal~ TTL」

閨秀2.0、様々な方からご好評頂いていますが、そんななかでも口枷屋モイラさんの展示に好意的な評をしてくださった、写真家の桑島秀樹さんの個展「The World~ Vertical/Horizontal~ TTL」が、スパイラルガーデンにて開催されます。桑島さんの作品は、CGな…

閨秀2.0、会場のようす_高田智美さん

毎日新聞(関西地区)11月2日付夕刊「展覧会」の欄に「閨秀2.0」の紹介が掲載されました。各種メディアにも紹介が出つつある「閨秀2.0」も、いよいよ今週6日(日)まで。本日は高田智美さんの展示をご紹介します。遊郭をテーマにした展示ですが、作品数が多い…

閨秀2.0、会場のようす_森文惠さん

本日も「閨秀2.0」、会場のようすをご紹介。写真は来場者から驚きの声が上がる森文惠さんの作品。本日は高田智美さん、中田有美さんが在廊します。是非お越しを! 「閨秀2.0」 〜11月6日(日) 12:00〜19:00 / 水曜日休廊 入場無料 出品作家:尾家杏奈、口枷屋…

閨秀2.0、会場のようす_栗田咲子さん

閨秀2.0会場のようす、本日は栗田咲子さんの作品。いっけん普通っぽく見えますが、よく見ると不思議な作品です。明日はこの栗田さんのほか、高田智美さん、中田有美さんが在廊。夕方からは私も在廊します。お楽しみに! 「閨秀2.0」 〜11月6日(日) 12:00〜19…

閨秀2.0、会場のようす_モイラさん

学芸員の方々をはじめ、美術作家、批評家、美大や芸大の先生方(なんと某校の学長も!)など、ご来場多数の閨秀2.0。上はその会場のようす、口枷屋モイラさんの作品。10月28日(金)は尾家杏奈、森文惠、森山貴之(CAVE)が在廊します。この週末は是非! 「閨秀2.0…

口枷屋モイラさんについて

@1098ma お隣CAVEで展覧会中 閨秀2.0 地下に入ってまっすぐ目に入るのが、深紅のベルベットに飾られた豪華な額、の中の口枷したスク水ランドセル女子の写真。物販のアヒルの口枷は即日完売した模様。。 金曜日、京都の二条城で開催中の「観◎光」という展覧会…

上原浩子、吉田芙希子「Show-Lab」

上原浩子さんと吉田芙希子さんの二人展「Show-Lab」、京都芸大ギャラリーで見てきました。この展示は京都芸大の加須屋先生が薦めてくださったので見に行ったのですが、見てみてお薦めになった理由が納得できました。上原さんの作品は、ほぼ球体関節人形なん…

「閨秀(けいしゅう)2.0」初日

グループ展「閨秀(けいしゅう)2.0」、ご来場くださった皆様、ありがとうございました。初日から数点売れたのも本当に嬉しかったです。ちょっとしか飲んでないのに最後はろれつがおかしくなったほどで、本当に最高の初日を迎えることができでした。 ご来場の…

ネルソン・グッドマン『世界制作の方法』

今日は仕事の合間あいまにネルソン・グッドマン『世界制作の方法』という本を読んでいました。思いっきり哲学書です。なんで急にこんな本を読んでるのかというと、つい先だって見たこの展覧会のタイトルが、まさにこの本から採られているからです。 「世界制…

踏子展、デディケイト トゥ シュヴァンクマイエル

本日巡ったギャラリーは2軒。一件目は球体関節人形作家の清水真理さんが参加した『デディケイト トゥ シュヴァンクマイエル展 -KITAHAMA-』(月眠ギャラリー) 。清水真理さんは別格として、中川ユウヰチさんの作品が気に入りました。さすがは敏腕デザイナー…

「榎忠展 美術館を野生化する」兵庫県立美術館

兵庫県立美術館で開催中の「榎忠展 美術館を野生化する」(11月27日まで、会期中無休)のようす、アップしました。細かな作品の解説はつけません。ほとんど問答無用の出来栄えなので。 改めて写真整理してみて、これはもう全点新作インスタレーションと呼んだ…

アート=卓袱台ひっくり返し説

最近大荒れの俳句界隈を見ていてふと思ったのだけれど、たとえば私が「いまの現代美術業界は腐ってるぜ!」とどこかに書いたとして、こんな大騒動になるだろうか。たぶんならないと思う。それは私の発言の影響力が小さいから、誰も相手にしないという理由だ…

HONE展、ジャパン・シンドローム、kikikikikiki

本日訪問したのは3カ所。成安造形大の展覧会「HONE展」、高嶺格の展覧会「ジャパン・シンドローム」、ダンスグループkikikikikikiの公演「ちっさいのん、おっきいのん、ふっといのん」の三本立て。 ============================= 1■「HONE展」成…

【訃報】元永定正さんの遺作、神戸ビエンナーレ

神戸新聞、以下は神谷千晶さんの記事から。 「現代美術家・元永定正氏、死去 88歳」 日本を代表する現代美術家で、宝塚市を拠点に国際的な活躍をした元永定正(もとなが・さだまさ)氏が3日午後9時42分、前立腺がんのため宝塚市内の病院で死去した。8…

「世界制作の方法」国立国際美術館

というわけで、先日「世界制作の方法」という、すごいタイトルの展覧会に行ってきました。非常に難解なコンセプトを持つ展覧会なのですが、私なりにごく単純化して言ってしまうと、単体の立体作品を展示するのでなく、空間全体を使った美術展示を行う「イン…

予告:清水真理(球体関節人形作家) × 樋口ヒロユキ(評論家) トークショー

もう来週月曜に迫ってしまったのですが、イベントに出演いたします。球体関節人形作家の清水真理さんをお迎えしてのトークですが、清水さんとはもう10年近いおつきあいで、すごくいろんな共通項があります。清水真理さんと最初に出会ったきっかけは、丸尾末…

【速報】安藤忠雄設計の建築に巨大なカエル

上の写真は安藤忠雄さんが設計した、兵庫県立美術館の現在のようす。下を歩いている子どもたちやクルマの大きさと比べると、どれだけ大きなカエルが載っているかわかります。サイズは幅10メートル×8メートル。タイトルは《Kobe Frog》、オランダの美術作家…

これが [位相-大地] 2011だ!

というわけで、写真いっぱいアップ。これがあの歴史的名作《位相-大地》だ! 前回の再制作は2008年の「多摩アートラインプロジェクト」でのこと。今回の再制作は、最初にこの作品が制作された須磨離宮公園からほど近い、神戸芸術工科大学のキャンパス内。ま…

「関根伸夫 [位相—大地] 再制作プロジェクト2011 公開特別講演」

「関根伸夫 [位相—大地] 再制作プロジェクト2011 公開特別講演」於・神戸芸術工科大学、9月26日(月)16:00〜。非常に面白かったです。今日のところは写真だけアップ! ちなみにシャッターを押してくださったのは、精神分析がご専門で美術作家でもある岡田彩希…