Entries from 2013-08-01 to 1 month

萌えきゅんルネサンス

ギリシャ以来の西洋古典美術は、その多くが聖書やギリシャ神話を主題とし、先行作品の模倣と変奏を伝統としてきました。つまり古典美術とは、聖書やギリシャ神話のキャラクターをもとにした、一種の壮大な二次創作の連鎖であると言えます。 現代日本のオタク…

大人の社会見学:藤野可織さん芥川賞授賞式

というわけで、芥川賞の授賞式行ってきたですよ。藤野さんおめでとう、そしてありがとう。たぶんこんなこと人生で二度とないだろうなあ。以下、お上りさん丸出しで会場のようすをご紹介。会場は東京会館ってとこ。皇居のど真ん前。いまの建物は昭和46年にで…

大西康明、松澤有子

京都芸術センターの大西康明、松澤有子『dreamscape ─ うたかたの扉』、非常に良いです。下はいずれも大西さんの作品。じっくり見れば見るほど無数の表情が立ち現れてきます。 木の枝は本物ですが、そこから垂れ下がっている部分には、糸などは使っていませ…

まだらの美術史

昨日ちょっと気がついたことをメモとして。実は最近、ちょっと「具体美術協会」について考えることがあって、そういうえば椹木野衣さんはどう書いてたかなと思い『日本・現代・美術』を久々に読んだんですよ。で、驚いたのはほとんど何も書いてない。「具体…

飴屋法水『教室』

飴屋さんの公演見てきた。どう受け止めていいのか、まだよくわからない。でもすごく衝撃的で、密度の濃い体験だった。客席では多くの人が泣いていた。一人でも多くの人が、あの公演を何らかの形で記録することを望む。一人ではとうてい受け止めきれない。飴…