大西康明、松澤有子

 京都芸術センターの大西康明、松澤有子『dreamscape ─ うたかたの扉』、非常に良いです。下はいずれも大西さんの作品。じっくり見れば見るほど無数の表情が立ち現れてきます。







 木の枝は本物ですが、そこから垂れ下がっている部分には、糸などは使っていません。どうやって作るのかはナイショ。実物を見て監視員さんに尋ねてみてください。こういうのを素材との対話による作品というのでしょうね。ちなみに下は以前の大西さんの作品。《体積の裏側》(2011年)、グループ展「世界制作の方法」(国立国際美術館、2011年)の展示風景から。




 いっぽうの松澤有子さんの作品も非常に良いです。こちらは光量の関係で撮影が無理。ここには載せられないのですが、非常に良い作品です。内藤礼さんや宮内愛子さん、クワクボリョウタさんを思わせる、ちょっと内省的な作品。いずれもじっくり見て欲しい、素材との対話による展覧会になっています。

大西康明、松澤有子『dreamscape ─ うたかたの扉』
京都芸術センター、〜9月16日 (月) まで
10:00 〜 20:00、会期中無休
http://www.kac.or.jp/events/6628/