Entries from 2014-02-01 to 1 month

京都芸術大学卒展:谷原菜摘子さん

京都芸大の卒展続き、これで最後。谷原菜摘子さん。この方はたぶん『TH』の読者はかなり気に入るんじゃないかな。とにかくド派手。人魚を囲炉裏で火あぶりにしてるの図。谷原さんは黒い別珍の上にアクリルで描いていくという技法。なので黒いのは絵の具が…

京都芸術大学卒展:藤井マリーさん

京都市芸大、藤井マリーさん。作品見たこともお会いしたこともなかったのに、なぜか芸大生と話してるとしょっちゅうその名を耳にするという不思議な方で、ああこれがあの……という感じでした。実物目にすると、失礼ながら「もう無茶苦茶」という感じ。野方図…

京都芸術大学卒展:岸本光大さん

岸本光大さん。とにかくひたすら平面と名のつくものを手当り次第に並べたという暴力的展示。ご自身の作品も単なる壁紙貼っただけのもお構いなし。 写真とか絵画とか建築とか、いちいちジャンルわけウゼーんだよ平面だろこれもあれも平面だろうが文句あるか焼…

京都造形芸術大卒展:崔多情さん

崔多情(DaJung Choi、チェ・ダジョン)さん。韓国からの留学生。この扉を開けると……という作品。扉の中の写真あげちゃうと種明かしになっちゃうので、会期後に写真とかはご紹介したいと思います。場所は京都造形大キャンパス内のF棟。が、かなり狭い部屋にモ…

京都造形芸術大卒展:表良樹さん

京都造形の卒展、表良樹さんのが面白かった。地面にひとがたの絵を描いて、それを果てしなく広げていくという作品。取りようによってはちょっと怖いけど、朴訥な雰囲気が漂うものになっています。たぶん、周囲の風景のせいかな。 最初はこんな感じ、小ちゃな…

京都芸術大学卒展:新平誠洙さん

京芸、学内展まだまだ続き。新平誠洙さん、京都芸大油画院2回。この人は非常に多彩な作風を持っていて、それを全部出すという荒技に出た。確認するの忘れたけど、なんかもふもふの支持体に描いたもの。遠くから見ると人の顔、近くに寄るともうモフモフしか…

京都芸術大学卒展:小倉寧巳さん

小倉寧巳さん。カンヴァスをほどいてみたらこうなりました、という感じの作品なんですがが、そういう表面的な部分を超えて、なんとも言えない表現主義的なドロドロしたものを感じさせる作品になっています。絵の具の乗った部分のアップとか見ると、なんか気…

京都芸術大学卒展:天牛美矢子さん

天牛美矢子さん、京都芸大の染織院1回。星座と星、宇宙をテーマにしたインスタ。単純に自分の好みです。ポエジーがありますね。銅版画っぽい感じですが、染めの技法によるもの。 稲垣足穂の世界にちょっと通じるところがあるかな。展示はこの1点だけなんだ…

京都芸術大学卒展:宮越裕子さん

京都芸大学内展、修士の宮越裕子さん。美術館の方でも出てましたが、大学の方は個展方式の展示。素晴らしい。何か溶ける素材で作られたレースが、溶解していくところを捉えた連作写真。同大の加須屋先生曰く「おそらく砂糖と卵白によるアイシング」で作られ…

京都芸術大学卒展:佐藤紘子さん

これはね、もう「負けた」って感じ。出会い頭に見ちゃって吹き出した。取り上げざるを得ない。佐藤紘子さん、油画修士2回。梅佳代さんの絵画版、って感じかな。ただしもの凄くおっきな油彩で、それがまた写真には出せないある種の大らかさとか朴訥な味を出…

京都芸術大学卒展:井村一登さん

井村一登さんの作品。映像。まずはこんな状態が映りまして。女子高生がスカートを抑えている。 次にこうなって。ありゃりゃ。 で、また隠して。 で、もう一度めくると、あれま。 ……という作品です。クロレースやら赤パンやらフリフリやら、これが果てしなく…

京都精華大卒展:光崎ちひろさん

京都市美術館で開催中の京都精華大卒展、私の一押しは光崎ちひろさんの作品。いっけんなんてことない写真に見えていったん通り過ぎたんですが、なんか妙な緊迫感があってどうしても気になり、二度見してしまいました。 そしたら実はこの作品……! レースの部…

京都精華大卒展:中村彰太さん

中村彰太さん。美大、芸大で服作ってる人で面白いなと思うことって普段あんまりないんですが、この人は面白かったです。まず単純に自分が着たい。コム デ・ギャルソンとフセイン・チャラヤンを足して二で割ったみたいな感じかな。 変わった形の服だけど、た…

京都精華大卒展:札本彩子さん

もうお一方凄いなと思ったのが札本彩子さん。牛の身体にくっついてるお皿に肉片が載ってる、って作品ですね。 近寄るとちょっとエグイ。 最初見たとき、ちょっとデミアン・ハーストっぽすぎるかな、って思ったんで、写真だけ抑えとこうと思ったんですよ。と…

飴屋法水さん、岸田國士戯曲賞受賞おめでとうございます!

青葉市子 ‏@ichikoaoba 飴屋法水さんが『ブルーシート』で岸田國士戯曲賞を受賞されましたね、うれしい知らせ。おめでとうございます! 山川冬樹 ‏@yamakawafuyuki 飴屋さんの受賞は、今更感があるけど、それでもやっぱりすごくうれしい。一緒に何度か仕事さ…

京都芸術大学卒展:高木智子さん

京都芸大卒展、美術館の方から。高木智子さん、2年くらい前から面白いなーと思ってみてたのですが、かなり凄い所まで来たなあと。ステイニングといって、薄めた油絵の具を画布に染み込ませる技法と厚塗りの共存。これ、たぶんウルトラマンのビニール人形を…

京都芸術大学卒展:井阪みりさん

それと京都芸大で非常に興味深いのは井阪みりさん。この方は実作ではなくて研究発表。去年、京都芸大で授業をしたときに帰りの電車がたまたま一緒で、電車の中で聞いた内容があまりにも面白く、絶対世に出すべきだと進言した。確か井阪さんは芸術学プロパー…

京都芸術大学卒展:川口千尋さん

ちょっと面白い偶然だなと思ったのが川口千尋さん。美術館の床を題材に使ったトリックアートという意味で、今年の嵯峨芸の新田直子さんの出品作と同じ。こういう偶然ってあるんだな、と。上が川口千尋さん、京都芸大の彫刻修士1回。下が新田直子さん、嵯峨…

京都芸術大学卒展:六人部侑子さん

京都芸大の卒展、いちばん目立ってたのはこれかな、と。六人部侑子(むとべゆうこ)さん。京都芸大にvipperいるのかと思って若干引きながら見た。卒展の絵画の前に人だかりができるのは珍しい。月刊『Vipper』という架空の雑誌の表紙を描いた大画面の油彩。「…

京都芸術大学卒展:松本和子さん

松本和子さん、以前は「松本和」名義で活動しておられましたが、本名の松本和子に改められたのだとか。画題的には直球の室内画ですが、とにかく美しい。このロココ的な軽やかさと華麗さのあふれる画面を見よ。まるでゴブラン織りのよう。 松本さんは油画の修…

京都芸術大学卒展:南大樹さん

お次は南大樹君、構想設計の4回。発電システムを自前で館内に作ってしまった。展示会場の都合でコンプレッサを使っているが、圧力鍋から吹き出す蒸気で発電できる。うしろのガスレンジで発電し、送電線を通ってテーブルの上の変電所で変電、最終的に電信柱…

ウィリアム・ケントリッジ 《時間の抵抗》(〜03.16)

元・立誠小学校でのウィリアム・ケントリッジ 《時間の抵抗》(〜03.16)、面白かったです。実はケントリッジってあまり関心なかったのですが、スチームパンクなイメージが前面に出た非常に面白いインスタになってます。円城塔さんが絡むのも納得。映像と立体…

京都嵯峨芸術大学卒展:李可嘉さん

卒展シーズンですが、京都嵯峨芸術大学は政治的な作品が幾つか出てたのが面白いなと思いました。まずは版画分野の李可嘉さん。何重にも捩じれて意味が混線したような作品ですよね。一つに意味が決定できない。 後ろの旭日日章旗は韓国のネチズンが見たら激怒…

京都嵯峨芸術大学卒展:新田直子さん

新田直子さん。いわゆるトリックアートですね。何年か各校の卒展見てきて、トリックアート見るの初めてのような気がする。そういう意味ではいいことだと思うんですが、ちょっと「60年代末っぽい」感じが強いかも。当時トリックアートやってた方々はみなさん…

京都嵯峨芸術大学卒展:秋吉千奈美さん

上は秋吉千奈美さん、短期大学部の研究生だそうです。セルフポートレートによるデモ。かなりストレートに言いたいことを全部ぶつけました、という作品ですね。これまでにもポツポツこういう政治的作品は各校であったような気もするのですが、今年初めて「取…

成安造形芸術大卒展:花田恵理さん

花田恵理さん、現代アートコースの4年。選挙事務所の名札みたいなボードだけど、タイトルは《京都市美術館収蔵作品》。文字通り収蔵作品の一覧。で、赤い花がついてるのは収蔵以後に展示されたことのある作品。よく見ると全点が展示されたわけではなく、と…

成安造形芸術大卒展:池田ひかるさん

それから池田ひかるさんの《すべりだい》。ちょっと地味な幻想絵画、といっていいのかな。よく見ると滑り台の降り口のところが消えてたりとか、曖昧な不安が透けて見える作品です。朴訥なタッチではあるんだけど、妙に引っかかるものがある。既に学内では高…

成安造形芸術大卒展:鮫島梨沙さん

鮫島梨沙さんの作品《序》。これは見応えありました。顔良しバランス良し、物語性を含むところも面白い。察するにアポロンの愛を拒んで月桂樹に姿を変えたダフネの姿でもあるのでしょうか。鮫島さんは既に同時代ギャラリーやみやこメッセでのグループ展も経…

成安造形芸術大卒展:林宗将さん

今年の成安造形大は非常に見どころの多い卒展になりました。なんといってもトップバッターは、先週末大きな話題になった、林宗将さんの《Asura》。林さんは現代アートコースの3年で、指導にあたった同大准教授の小田隆さんは「ガチャピン骨格図」で知られる…

京都市芸大博士展:入澤あづさ、長久保怜美、金秀娟

京都市芸大の博士展(京芸akcua、〜 2月9日)に行って参りました。既に一昨日のエントリでもご紹介しましたが、下が入澤あづささんの作品。伝統的な乾漆の技法、つまり有名な阿修羅像なんかと同じ、漆と布でできている。中心部分の貝は本物。漆で作ったものに…