京都芸術大学卒展:南大樹さん
お次は南大樹君、構想設計の4回。発電システムを自前で館内に作ってしまった。展示会場の都合でコンプレッサを使っているが、圧力鍋から吹き出す蒸気で発電できる。うしろのガスレンジで発電し、送電線を通ってテーブルの上の変電所で変電、最終的に電信柱の上の小さなLEDを点灯させる。一緒に写っているのは作家本人。鑑賞者との対話のためというよりも、メンテのために張り付いているのだとか。
上の写真は南大樹君お手製の発電機。どう見てもカセットコンロと圧力鍋だが、本当にそうである。ここから吹き出す蒸気でタービンを回して発電し、立派な火力発電所として機能する。この人、ほぼ毎年こういうよくわからない機械を作って制作展に出し続けていて、以前にはこういうのも作っていた。
巨大でイカツい拷問器具のように見えるが、何のことはない実はオルゴールという作品。見た目と機能のギャップが凄い。来年は院に進学するそうなので、どんな展開見せるか楽しみ。作家として立つというよりも、模型などのホビーとアートの中間みたいなマーケットを作っていきたいとのこと。構想設計なのでそういう仕組みづくりの部分も得意なはず。是非挑戦してみて欲しいと思う。