Entries from 2009-01-01 to 1 year

大西伸明展 chain

雑誌に載せる原稿ばっかり書いてて、今月はあまりブログの更新ができていなかったので、ちょっと今日は少し長く書きます。「大西伸明展 chain」を見てきたのですが、これがすごく良かったのです。===================================================大西伸…

一人快芸術

先だって広島現代美術館から「一人快芸術」という展覧会の案内が届いた。http://www.hcmca.cf.city.hiroshima.jp/web/main/next_exhibition.htmlちょっとこれじゃぁわかりにくいとおもうけど、シュヴァルの理想宮とかヘンリー・ダーガーの作品群とか、そうし…

ボルゲーゼ美術館展

行ってきましたよ、ラファエロを見に、京都まで。http://bor.exh.jp/いくつか見所のある作品があって、その一つは申すまでもなくラファエロの《一角獣を抱く貴婦人》なんですが、これは現物を見た方が格段に良かったですね。印刷物だと、ほとんど茶色に見え…

少年ナイフ

偶然ですが、少年ナイフのインタビューを担当することになりました。辞書的に解説しておくと、80年代関西インディーズシーンの一角を担うバンドとして登場した、日本でたぶん一番ベテランのガールズバンド、ということになるでしょうか。ソニックユースのサ…

ハリウッド映画

いま私が教えている生徒はオタクの子がほとんどです。私もかつてはオタクであったはずで、署名原稿デビューはウテナ論だったりするのですが、いまではすっかり斯界から遠のいてしまい、ヘタリアもけいおんも見ていません。なので、オタク関係ではまず対話不…

転載:バーレーンの実況が日本語にしか聞こえない件

http://www.youtube.com/watch?v=-0jCWkM15ag&feature=player_embedded

維新派「ろじ式」

『TH』に記事を書いたご縁で、招待を頂いて見てきました、維新派の新作「ろじ式」。理科系少年の博物標本室、みたいな舞台装置。舞台狭しと無数に並ぶ、骨格標本入りの函。こういうの、いいですね。そそられますね。プラトン立体の一つである直方体に閉じ…

drowning room

★大崎のぶゆき 「drowning room」と題されたグループ展を見てきました。一押しはやっぱり大崎のぶゆきさん。大崎さんと言えば「溶ける絵」で有名ですよね。水性ペンで紙に書いたドローイングを水の上に転写して、それが溶けて行くようすを映像化した「water …

佐伯慎亮、いいよ

あふりらんぽのオニさんの旦那、佐伯慎亮の個展を、いま複眼ギャラリーでやっています。http://fukugan.net/jpegbox/title.htmlなんというか、非常に男臭い写真ですね。妊婦ヌードあり、葬式の写真があれば祝い事の写真もあり、キスシーンがあるかと思えば得…

memo:マリアーネ

マリアーネという若い女性作家がいて、昨日偶然グループ展を見たのですが、すごくいいです。http://www.skky.info/itohen/gallery/mariane_01.html http://www.skky.info/itohen/gallery/mariane_02.html http://www.skky.info/itohen/gallery/mariane_03.ht…

レヴィ=ストロース死去

まだご存命だったとは、そっちの方が驚きだった。私が大学に入った25年前、既にブームも一段落して、古典になりつつあった人だ。ちょうど百歳だったとのこと。もはや大往生と言って良い。いま思うとサルトルとの論争なんて、いまから見ればあまりにも初歩的…

伊勢神宮についてのエッセイ

今日は伊勢神宮にかかる宇治橋の、渡り初めの儀式があったようですね。伊勢神宮へはこの春、たまたま思い立って参詣したのですが、そのときのことをまとめたエッセイを、アトリエサードの『TH』巫女特集の号に書いています。http://www.amazon.co.jp/exec/…

ポン・ジュノ『母なる証明』

面白かった。ポン・ジュノらしい複雑な作りだけど、最後に全部ご破算にして踊りまくるところが良かった。良い映画ですよ。しかし、一瞬、山本浩司にそっくりの人物が写ったように見えたのは、目の錯覚だろうか? ケータイのカメラでパシャパシャと、殺人の現…

ユリイカ若冲特集に書きました

『ユリイカ』誌に初めて書きました。伊藤若冲の特集号で、私はサブカルチャーと伊藤若冲の接点について書いています。 http://www.amazon.co.jp/dp/4791702018 ユリイカといえば批評家にとっては名門中の名門誌でありまして、自分もいつか書いてみたいものだ…

ナカムラキョウヘイ君デビュー

えーと、私の教え子が音楽ライターとしてデビューしましたので、是非読んでみてあげてください。しかし、なんかむずがゆいですね、「教え子」ってのも。 http://beeast69.com/report/090926.shtml

「COMMUNIO COFFIN」

ゴス系ミニコミ「COMMUNIO」の特別編集版「COMMUNIO COFFIN」が、今度の文学フリマ(5月10日)で販売されます。一部1500円の200部限定、内容は豪華です。私も参加してます。 序文 ゴシック・ビス 高原英理 1 ゴシックとは何か 〜ゴシックハートとメンタルヘ…

高原英理さん新作『抒情的恐怖群』!

おそらくは皆さんお待ちかね、高原英理さん新作『抒情的恐怖群』が刊行されました。ゴスロリちゃんたち、買いですよ、買い。これ読んでないと恥ずかしいよ。現代のゴシック文化は、取りあえずコレ読んどかないと始まらない。 http://www.amazon.co.jp/dp/462…

杉本博司展、絶品!

どう考えたって金沢より良い展示は無理だろうと思っていたけど、 大阪の杉本博司展、ものすごく出来がいいです。 どちらに軍配を上げるか、かなり微妙なくらいよくできてます。 特に新作の《放電場》のシリーズの展示に絞れば、 これは大阪展の方が明らかに…

某誌にて連載開始

いわゆるアダルト・カテゴリーの雑誌なので、ここでは誌名は伏せますが、某誌にて連載を始めました。書評のコーナーなのですが、連載のタイトルは編集氏の素晴らしいアイデアで、「ソドムの百二十冊」となりました。とにかくエロスに関わる書物なら温故知新…

Art theater DB、神戸で復活

関西のダンスシーンを牽引してきたArt theater DBが、いよいよ神戸で復活します。お披露目のシンポジウムとパーティーが4月29日(祝)、杮落しが5月16日(土)と23日(土)。16日の出演はきたまり、Baby-Q、宮北裕美の三組、23日の出演はセレノグラフィカ、岩下…

逆チョコとDollhouse Noah

いま流行りの逆チョコなるものをあげました。別に誰か好きな人ができた、とかいうわけではもちろんなく、いつもお世話になっている球体関節人形のギャラリー、K1ドヲル青山さんに、取材がてら持っていったというだけの話。皆さんでお食べになってください…

清水真理・人形展

もう一つ告知を。友人の清水真理の個展、こちらは開催中です。 夜想ヴィクトリアン展 パート3 清水真理・人形展 yaso#victorian EXHIBITION Part.3 清水真理・人形展 Victorian nightmare garden 〜もう一つのアリス〜 会期■2009年1月23日[金]〜2月11日[…

日月沙絵、東京初個展

『TH(トーキング・ヘッズ)』35号で紹介したイラストレーター、日月沙絵(たちもり/さえ)が、東京で初個展を開催します。 日月は京都市立芸術大の在学中に「ザ・チョイス」に入選。MdNが二ページもの紹介記事を組み、式貴士の小説『カンタン刑』の表紙にイ…

赤田祐一さんと『dankaiパンチ』

このたびご縁あって『dankaiパンチ』という雑誌に書きました。先方からのご依頼は「タナトスと深く関わる絵画についての不定期連載をつくりたい」ということで、記念すべき第一回は石田徹也さんという画家についての話。石田さんは三十代の若さで夭折した方…

『K-20 怪人二十面相・伝』

「K-20」見てきました。なかなか良い出来でしたよ。 http://www.k-20.jp/ 予告編の画面を見た印象では、大友克洋の「スチームボーイ」みたいな、いわゆるスチームパンクの印象が強く、あの映画は全然楽しめなかったので不安だったのですが、これでシリーズ化…