文学

佐藤弓生さん歌集『薄い街』

歌人の佐藤弓生さんから、歌集『薄い街』をご恵贈いただきました。 私が感じるところのあった歌を、ここにご紹介しておきます。 http://amzn.to/fbpN3g 「コラージュ・新世界より」雨。こめかみにふりかかり見あげれば桜のあばらあらわなる冬ひとりまたひと…

高原英理「遍歩する二人」『群像』10月号

高原英理さんの新作短編「遍歩する二人」が、『群像』の10月号に掲載されています。「遍歩」は「へんぽ」と読んで散歩のことを意味する作中の造語で、夜の町をあてどなく散歩する二人を描いた作品です。なんで散歩でなく遍歩というのか、というのは、実際に…

高原英理さんの新作短編「ポエティック・クラッシュ」@『文學界』

ちょっとご紹介するタイミングが遅くなったのですが、高原英理さんの新作短編「ポエティック・クラッシュ」が『文學界』今月号に掲載されています。詩人が二人、公の席で討論をするのですが、実は実は……という話。冒頭から高原ファンならニヤリとさせられる…

夏休みにやったこと

今日で8月も終わりとなり、学生諸君は課題やレポート作成に青息吐息で憂鬱な日々だと思いますが、この夏休みはいかがお過ごしになったでしょうか。この7月、8月の夏休み期間中には、瀬戸内芸術祭やあいちトリエンナーレなど、大規模な芸術祭の取材が相次…

カメラマンの樽井利和(たるいりわ)君から、同人誌『アフリカ』ご恵贈いただきました。感謝感謝。

http://sites.google.com/site/africannightpart2/Home……が、しかし、いつも礼状を書こうにもメールアドレスがわからないので、筆の執りようがないのです。はがきを出せ、という謎かけなのかな。さすがに億劫、そこはご容赦。美しい奥様にもよろしく。ではで…

大野英士さんのこと

さて、昨日のブログでも少し触れた仏文学者、大野英士さんについて、今日は少し書きます。大野さんは東京大学を卒業後、いったん予備校に勤務しますが、その後、私費でフランスはパリ第七大学に渡った方です。昨日ご紹介した盲目の画家、末冨綾子さんと大野…

高原英理さん「日々のきのこ」『文學界』

今月の『文學界』に、高原英理さんの新作短編「日々のきのこ」が掲載されています。http://www.amazon.co.jp/dp/B0030UNQ4Yどうやら舞台は、森のような巨大きのこが林立し、街中がきのこに浸食された世界。きのこの放つ燐光で、夜もなお昼のように明るく、街…

中島祐介歌集

知人の歌人に中島祐介という人がいて、時折歌集を送ってくださるのですが、新作が面白かったのでご紹介しておきます。タイトルは『予測変換機能による(コンタクト)インプロヴィゼーション』。全体は二部構成になっており、第一部は携帯電話の予測変換機能を…

高原英理さん新作『抒情的恐怖群』!

おそらくは皆さんお待ちかね、高原英理さん新作『抒情的恐怖群』が刊行されました。ゴスロリちゃんたち、買いですよ、買い。これ読んでないと恥ずかしいよ。現代のゴシック文化は、取りあえずコレ読んどかないと始まらない。 http://www.amazon.co.jp/dp/462…

高原英理さん短編「グレー・グレー」

今月の文學界に、高原英理さんの短編小説、「グレー・グレー」が掲載されています。 http://www.amazon.co.jp/dp/B001ETT96M/ ご存知の通り高原さんは「ゴシックハート」の著者であって、あれ、評論家じゃなかったの、と思う方も多いかと思いますが、実はそ…