『Miracle~奇跡~ (清水真理人形作品集)』
球体関節人形作家、清水真理さんから新刊『Miracle~奇跡~ (清水真理人形作品集)』ご恵贈いただきました。なんと帯文は松岡正剛さん! これはでかしましたね、清水さん。本当におめでとう!
さてその内容ですが、表紙はおなじみアリスの人形、けれどもページをめくると、人面瘡やシャム双生児、見世物小屋や神話の世界のイメージが氾濫する。さまざまなイメージの世界をめぐる人形の旅は、清水さんの生まれ故郷が生んだ悲劇の英雄、天草四郎のイメージで終わる。これまでのキャリアを総括する、見事な構成だと思います。
早いもので清水さんと知り合ってから、なんと今年でほぼ10年。2002年、丸尾末広さん原作の『少女椿』のアニメ上映会のときに、会場で展示する人形をお借りしたのが最初でした。今回の出版はいろんな人が喜んでいることでしょう(特に関西では夕顔楼周辺の人とかね!)。キャリア的にも実力的にも、もっと早く出ていてしかるべき人だと思っていたので、今回の出版は本当に嬉しく、ささやかながら私も帯文を寄せる機会いただきました。
それにしても、同じく帯文を寄せておいでの高原英理さんと佐藤弓生さん、ご夫妻の間に私のテクストが挟まっているのはなぜなんでしょうね? お二人の間でお邪魔しているようで、なんかそこだけ申し訳ないですが、これはまあ余談。コアな人形ファンの方はもちろん、ゴシック、ロリイタの皆さん是非お買い求めいただけると嬉しい本です。重ね重ねですが清水さん、本当におめでとう!
『Miracle~奇跡~ (清水真理人形作品集)』
清水真理、アトリエサード
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