京都市立芸大の大学院

 本日は加須屋明子先生のお招きで、京都市立芸大の授業にお邪魔してきました。京芸には芸術学研究室といって、実技系ではなく学芸員や研究者を育成するコースがあるのですが、私がお邪魔したのは芸術学研究室の、学年を超えた合同授業でした。


 一番上はドクターの方がオブザーバーとして参加、中心は院生の方、下は学部生の方までが一緒になってやるという授業でしたが、さすが京芸、超優秀。展覧会のキュレーションを組む実践型の授業なのですが、会議の仕切りをしてる修士2回の方が超絶技巧的に司会が巧い。ダメな会社の会議よりよっぽど内容があって早かったです。日本の未来は明るい!


 基本的に京芸の学生を出品作家に迎えてのキュレーションなので、リサーチしやすい対象なのは事実なのですが、それにしても行き届いている。過去数年分の作例に遡ってリサーチしてあり、素材、テーマ、作家の気質、何を聞いてもスラスラ答えが返ってくる。大したものだ!


 何が凄いって2時間の枠内でほぼテーマを消化し、次回に討議すべき積み残しの整理までやってしまう。社会人で言えば入社2年目の若者が、ですよ。指導教官の加須屋先生はちょこちょことコメントを入れるだけで済んでしまう。こんな優秀な上司の下で働きたかった(笑)。


 基本的に研究者や学芸員を育成するコースの学生さんですが、どんな分野に行ってもかなりの業績を上げるだろうなと思いました。5月にまたお邪魔する予定なので、また授業のようすはこちらに書きます。いや、本当に楽しかったです。加須屋先生、ありがとうございました!