デヴィッド・リンチ展@ギャラリー Six速報
初日に行ってきました。ギャラリーの中に仮設の映画館をしつらえて上映するというスタイルで、上映される作品は都合12本、全部見ると約2時間半にもなるというもの。席数がやや少なく、時間帯によっては立ち見になったりすることもあるので、楽な格好で行かれると良いでしょう(周りはギャルソンを着たお客さんが多いので、あまりラフすぎるとちょっと気恥ずかしいかもですが)。
リンチは映画監督として知られる一方油彩も描く人ですが、今回の展示を見ると、そのミッシングリンクが見事に埋まります。また、彼の作品の中核を占めるコアの部分が、非常にクリアに見えてきます。リンチの映画を知ってれば、なお楽しめること請け合いです。イレイザーヘッド、ツインピークスは見ていかれた方が良いでしょう。いずれにせよ、非常に重要な展覧会だと思います。
ちなみに東京への巡回はなく、これを見逃すと韓国への巡回になるそうなので、くれぐれもお気をつけ遊ばせ。これを見たついでに京都、大阪で遊んで帰ってください。
デヴィッド・リンチ展 "DARKENED ROOM" —短編映画+最新絵画作品—
会期:開催中 2010年8月7日(土)から10月9日(土)まで
時間:12:00〜19:00 月曜日休廊 (月曜日が祝日の場合は営業)
場所:Comme des Garçons ギャラリー Six
大阪市中央区南船場3-12-22フジビル2F
http://bit.ly/cpUywd
それと、デヴィッド・リンチからこの展覧会に、メッセージが寄せられているそうです。以下、飯田高誉さんのtwitterより転載します。
These rules make us feel there are infinite possibilities. They make us feel that even there are no rules! Yet the rules are there.They are not in a book but exist inside us in the mind and heart.They reveal themselves through intuition just before and just after each action or decision.These rules apply to all mediums. Following them brings happiness." David Lynch
ペンティングと映画にあてはまる、従うべきルールがある。このルールは、とても親密なもので抽象的なものである。なおかつ、無限の可能性を秘めている。ときにこれらのルールは存在しないとさえも思わせるほどだ。しかし、確かに、ルールは存在する。それらのルールは本には書かれていないが、我々の精神と心の中に内在する。行動と決断の直前、あるいは直後に、それらは直感を通してその存在を現す。これらのルールは、すべての表現媒体に適応する。それらに従えば、幸福がもたらされる。 デヴィッド・リンチ
謎めいたメッセージ、さて、どうご覧になりますか……。
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追記:下記に詳しいレビューを載せていますので、よろしければご覧を。
http://www.art-critic.org/2010/08/darkened-room.html