ヒミツ大学 vol.5 劇団態変

 急に決まったのであわててお知らせなのですが、劇団態変の金満里さんとトークをします。劇団態変は障害者で作る劇団で、金さんはその主宰。ただし福祉ではなくアートの集団という強い自負を持って活動を続けてこられた劇団です。態変は1983年の立ち上げで、実際に私が舞台を見ていたのは立ち上げから間もない80年代後半の頃。打ち上げにも幾度か参加しましたし、役者さんの介護に入ることもありました。


 その後の私は舞台芸術そのものから縁遠くなってしまったのですが、態変はその後も快進撃を続け、90年代にはスコットランドエジンバラ演劇祭で高い評価を得たほか、ドイツ、台湾、シンガポールインドネシア、韓国、ケニアなどで公演し、世界的な評価を得ています。ある意味、維新派と並ぶ大阪の現代演劇の成果と言えるでしょう。


 で、そんな態変がいま存亡の危機に曝されているのだそうです。理由は私も現在のところ詳しくは知りません。3月10日のトークの席上で、詳しいお話は聞けるのではないかと思いますが、席上ではまず態変が置かれている状況についてお伺いしたいと思います。おそらくは大阪の文化全般をめぐる状況ともクロスする話になろうかと思います。その上で、美術におけるアールブリュット関連の話題についても、時間があればお話するかもしれません。


 なにぶん非常に急に決まった話なので、何をするかちょっと考え中という段階です。逆に言えば、それだけ切羽詰まった状況に態変があるのでしょう。当日はワークショップもあり、料金はワークショップ込みなら3千円、トークのみだと千円。翌11日は維新派の松本雄吉さんと金満里さんのトークがあります。ご興味をお持ちの方、是非足をお運びください。

【ヒミツ大学 vol.5 講師 劇団態変】
メタモルホール 大阪市東淀川区西淡路1−15−15 JR東淀川駅徒歩3分



大きな地図で見る


3月10日(土)
ワークショップ13:00〜
トークショー19:00〜 (金満里×樋口ヒロユキ)


3月11日(日)
ワークショップ13:00〜
トークショー19:00〜 (金満里×松本雄吉)


料金:ワークショップ込み3千円 、トークショーのみ千円