西脇行き_Y字路
今回の西脇行きのもう一つの目的は、横尾さんの「Y字路」シリーズのもとになった場所を訪ねることにありました。横尾さんは文字通りY字路ばかりを集中して描いていた時期があって、その発祥の地がもともとこの西脇にあるのです。下の写真がその「発想の地」。いまでは案内板まで取り付けられていて、すっかり町の名所になっています。
実際にはY字路シリーズには広島や東京のY字路を描いたものもあるのですが、横尾さんは幾度もこの西脇市内のY字路を取り上げています。「発想の地」の看板には、そんなY字路のマップが描かれていて、これを手がかりに回ることができます。
実際に歩いて見ると面白いもので、「えっ!」と驚く発見があったりします。下は《帰還》という作品のモデルになった場所なのですが、私はここでビックリするような発見をしました。どういう発見だったのかは、雑誌が発売されてからのお楽しみ。是非ご覧になってください。
なかには残念ながら、作品が描かれたときとは姿を変えてしまった場所もあります。下は《暗夜行路N市�》という作品のモデルになった場所なのですが、三角形の頂点の部分は現在空き地になっています。作品が描かれた時点では、この部分にも建物が建っていたようです。味のある美しい建物だけに残念です。
実は西脇エリアには本当にY字路が多く、横尾さんが取り上げていないY字路が山ほどあります。下は私が発見したY字路。さきっちょに床屋さんのグルグルがあってイカしてます。
横尾さんのY字路があるのは、JR加古川線「新西脇」で下車、出口からとにかくひたすらまっすぐ進み、川を渡ってさらにまっすぐ歩くと、一番上に紹介した「発想の地」に着きます。Y字路をめぐり歩きながら、人生の岐路について思いを馳せてみるのもいいかもしれませんね。