神戸元町「gallery1」

 日曜日、神戸元町の「gallery1」に行ってきました。5月に開催予定の「友原康博展」でのトーク打ち合わせのために訪れたのですが、この日のゲストが追加になりました。


 日程は同じ5月13日ですが2部制となり、1部のゲストは友原さんの「第一発見者」である、美術作家の嶋本昭三さん。そして中学卒業後の友原さんを工場に勤務させてサポートした、やはり美術作家の浮田要三さんがおいでになります。2部のゲストは友原の詩を再評価した編集者の都築響一さん、聞き手は私こと樋口ヒロユキが務めます。どうかお誘い合わせの上ご来場ください。

展覧会名:「言葉のアール・ブリュット 友原康博展」
会期:5/7(日)-27(日)
時刻:AM11:00-PM8:00
休廊日:14,21日
入場料:無料


トークショー
日時: 5月13日(日) 
ゲスト:1部 14時〜 嶋本昭三 浮田要三
    2部 16時〜 都築響一 聞き手:樋口ヒロユキ
    入場料:1000円(ワンドリンク付き)


会場:「gallery1」
神戸市中央区海岸通9 チャータードビル2F・3F
問い合わせ:090-1430-7911(田村)

大きな地図で見る
http://gallery-ichi.com/


 さて、「gallery1」は四半世紀も前に建てられたビルを改装してできた場所で、4月1日にオープンしたばかり。2フロアもあって非常にゆったりしており、併設のカフェレストランはかなりおいしい軽食を出します。私が振る舞ってもらったのはキッシュでした。このギャラリーは具体美術協会の嶋本さんのお弟子さんたちがシェアする形で運営していて、こういうシェア形式のギャラリーも珍しいなと思いました。


 打ち合わせの途中で嶋本さんもお見えになったので、少しご挨拶したのですが、嶋本さんは今年グッゲンハイムで展覧会をされるそうです。グッゲンハイムはサザエの殻が逆さに地面に刺さったような形をしていて、中は吹き抜けになっているのですが、この吹き抜けを使ったパフォーマンスがやってみたいな、と仰っていました。この日はほかにも神戸市の市会議員さんがお見えになっていたのですが、聞くところによるとこのギャラリーは地元財界の方ともおつきあいが深いなど、非常に不思議なネットワークを持っているようです。


 当面は貸しギャラリーと企画の二本立てで運用する方向のようで、どんな方向に転がって行くのか、いまから楽しみ。それとこのギャラリーの面白いのは、ニュートラルなホワイトキューブじゃないところ。床には一面に白い砂利が敷き詰められていて、これをどう活かすかが作家には求められる。壁面もちょっと変わったデザインになってて、今後の展示に期待です。ちなみに最初の企画展は、高田治さんという方の展覧会。鉄を使った作品で、搬入は大変だっただろうと思います。この土曜にはクロージングパーティーもあるそうなので、興味をお持ちになられた方はどうぞ。


「gallery1」
http://gallery-ichi.com/