三好彩さんについて
次号THのゲラ責了。今回はしんどかったが、どうにか終わった。次号はまったくの新人をカラーで掲載します。三好彩(みよし・さえ)という京芸出身の作家で、かなり表現主義的というか、どろっとした作風。ここ数年、京芸にもだんだんこんな人が増えてきた。時代の変わり目かな。三好さんは大量の得体の知れない物体を描く作家だけど、こういうわけのわからないものが本当に「見える」のだという。たぶん非常に強い共感覚の持ち主なんじゃないかと思う。とにかく作品数が多くてエネルギッシュ。
こういう「見えちゃう」系というか、幻視をもとに絵を描く画家は、いわゆるアウトサイダーアートに多いけど、三好さんはそういう系統の人たちの描くものとは印象が違う。アウトサイダー系の人たちの書く幻視には反復が多くて同じ模様の繰り返し。でも三好さんは全然違う。そういう意味で、三好彩さんは同じ幻視画家でも草間彌生みたいなタイプではなくて、ウイリアム・ブレイクみたいな人に近いんじゃないかと思う。ある種「知覚の扉」系の作家というか、サイケデリックに通じるような流れ。通常の言語的コンセプトでは説明しにくい。
三好彩さんのサイト
http://saemys.web.fc2.com/
とにかくこういうよくわからないものを見てピンと来た方は、イムラアートギャラリー東京へ。7/14まで。
今後の三好彩さんの予定
イムラアートギャラリー東京 2013年7/14まで
http://www.3331.jp/schedule/002011.htmlホテルグランヴィア大阪「ART OSAKA」2013年7月19日(金)〜21日(日)
http://www.imuraart.com/news/2013/06/post-4.html