『真夜中の博物館 美と幻想のヴンダーカンマー』表紙は七戸優画伯!


 ご覧の通り、実は今回の本の表紙には、七戸優画伯の絵を拝借しています。私が七戸画伯のことを知ったのは、いまはなきパロル舎から出ていた絵本『箱少年』(2002)が最初でしたから、いまを去ることもう12年も前のことになります。その頃は自分がまさか画伯の絵をまとった本を出せるなどとは、夢にも思っていませんでした。


 七戸画伯はかつてイラストレーターとして活躍しておられたのですが、現在では画家に転向され、国際的に活躍しておられます。作品集として『月下のすみれ』があるほか、絵本作品を多数刊行。小川洋子さんの短編集『まぶた』などの表紙装画や、黒色すみれ「天氣輪組曲」「Gothlolic-ゴスロリック-」のジャケットワークなどを手掛けておられます。


 今回の表紙は《土星自身》(2008)という作品ですが、私がこの本を仕上げていく上での大きなイメージソースになった作品でもあります。念願叶っての今回の表紙、是非お手許に置いてご愛読ください!

樋口ヒロユキ
『真夜中の博物館 美と幻想のヴンダーカンマー』
アトリエサード刊、予価2500円+税
5月上旬刊行予定
http://www.kcc.zaq.ne.jp/dfyji500/shincho.html