Entries from 2013-01-01 to 1 year

京都市立芸大の卒展:小林玲衣香さん

京都市立芸大、陶磁器4回の小林玲衣香さんの作品。タイトルは《遠くはなれてそばにいて》。タイトルから察するに、ある種のヴァニタスではないかと思うのですが、どうでしょうか。繊細な美しさと、どこかしら不気味で陰鬱な感じの両方があって好きです。陶…

京都市立芸大の卒展:佐藤健さん

京都市立芸大の卒展見てきました。染織2回の佐藤健さんの作品、タイトルは《41.8秒と90,000キロメートル》。モノクロ写真にピンを刺して赤い糸を張り巡らせたもの。9万キロというのはたぶん体中の血管の長さの合計だと思うのですが、41.8秒ってなんのこと…

嵯峨芸術大学卒展

気になった方の作品をアップ。コメントは少しあとで。

入澤あづささん、京都芸大博士展

京都芸大博士展の後期展示。白眉は入澤あづささん。理屈抜き、文句なしに美しい。もうこれは説明不要ですよね。誰が見てもわかる。造形はウレタン樹脂、表面仕上げは漆、中心のモチーフは本物の貝。3Dプリンターなどは一切使わず、手作業で磨いているそう…

「展覧会ドラフト2013 Project'Mirrors'」稲垣智子+高嶋慈+多田智美

稲垣智子(美術家)+高嶋慈(批評家)+多田智美(編集者)の3名による共同プロジェクトというユニークな展覧会。言葉の人が二人も入るので、そういう言葉による演出、言葉による仕掛けがあるのかな、と思っていたら、そのあたりは意外に禁欲的というか、…

成安造形大卒展

それと、本日は成安造形大の卒展にも行ってきました。 一番面白かったのがこれ。テキスタイル4年の松村綾子さんの《outgrow》。私の写真がいまいちマズいのでわかりにくいのですが、ちゃんとした服になっています。ゴブラン織みたいな要領で「裸体模様」を…

京都市立芸大博士展

京都市立芸術大学の博士課程の皆さんの展覧会に行ってきました。 なんじゃこりゃ、という感じなのですが、これはイングランドからの留学生、マイケル・ウィッテル(Michel Whittle)さんの作品《Thoughts of dry brain in dry season》。屋根の下を無数の塩ビ…

谷崎由依さん来校

私は大阪の専門学校で、主にライトノベル作家志望者のための文章講座を担当しているのですが、この授業では毎年一回、純文学関係の方をゲストにお迎えして授業をしています。一昨年は文筆家の千野帽子さん、昨年は作家の藤野可織さん。昨日は作家で翻訳家の…

会田誠さんと風間サチコさん

この土日、東京へ出張に行ってきました。出張中いろいろ見ましたが、一番ずしんと来たのは会田誠さんでした。会田さんは現在、森美術館で大きな個展を開催中で、ごくごく初期の頃の通称「桑田」とか通称「BT」とか、写真でしか見たことのない作品が見られ…

ヴィーナス

《Venus dormida.》Giorgione、1508_10 《Venus di urbino》Tizian、1538 《Venus mit Spiegel》Diego Velaquez、1644-1648 《la Maja desnuda》Goya、1800ごろ 《The Birth of Venus》Alexandre Cabanel、1863 《Olympia》Manet、1863 《大ガラス》デュシャ…

「what we see 夢か、現か、幻か」

現在、国立国際美術館で開催中の「what we see 夢か、現か、幻か」、映像作品ばかりでまとめたグループ展なのですが、全体に政治性というか、メッセージ色の強い作品が多いな、と感じました。中でも印象に残ったのはパリ生まれ、ベルリン在住の作家、シプリ…

The Collection 具体躍進/芦屋の画塾 芦屋のアトリエ

あけましておめでとうございます。今年初めての展覧会は、芦屋市立美術博物館で具体の展示を見に行ったのですが、一緒にやってた「芦屋の画塾 芦屋のアトリエ」という展示と併せて見て、とてもおもしろかったです。何が面白いのかというと、具体のメンバーだ…