Entries from 2010-01-01 to 1 year
失明しながら絵を描き続ける作家、末冨綾子さんの個展に行ってまいりました。末冨さんは私とほぼ同世代で、進行性の眼病でありながら絵を描き続け、ついに視力を失いながらも、カンヴァスの上に縄や凧糸、綿棒などを石膏で貼付けて描くという独自の技法によ…
昨日は姫路に行ってきまして、世界遺産の姫路城を見てきました。さすが世界遺産、とにかくでかい。ちょっとした登山並みの運動量で、下は当然ながら土なので、靴は結構汚れます。あまりよそ行きの靴は履いていかれませぬよう。女性はヒールの高い靴はお辞め…
後藤靖香さんから素敵な絵はがきを頂いたのでご紹介。「連休見舞い」なのだとか。「連休見舞い」って受け取るの、生まれて初めてのような気がするな。せっかくですので皆さんにもお裾分け。どうぞゆっくりとご堪能あれ。
忘れそうなので、取りあえずメモ。マイフェイバリット@京都国立近代美術館 河本信治×やなぎみわ@京都国立近代美術館 むらさきしめじ@近畿大学10号館8階 荒川修作@国立国際 right here , right now ARTZONE LOVES FRESH@ART ZONE →小牟田悠介さんが面白い…
少子化が進む中、多くの大学が都心部にサテライト校舎を作り、社会人向けの出前講義、アウトリーチを行っています。美大もまた同様で、都心部にサテライトのギャラリーを作り、自校の生徒の作品展示や、外部の作家を招いての企画展を行っています。一番最初…
昨日、京都造形芸術大のASP学科が催してくださった酒席にお邪魔してまいりました。学科の先生方が一堂に集まっての催しで、私も来週から6週間、ここで「芸術表現論III」という授業を担当することになるので、そこに加えて頂いたわけです。驚いたのは、文…
これもまた古い話で恐縮なのですが、せんだって京都芸術センターの茶室「明倫」で、3月27、28日に催された、やなぎみわ席主の茶会「桜守の茶会」について、ちょっとここにメモを残しておきます。私が参加したのは28日の最終回、6時からの茶会でした。書院…
せんだって、榎忠さんが神戸市文化賞を受賞された件については記しましたが、ほかにも幾人か身近な人が、この春、大きな賞をお獲りになったので、ここに記しておきます。まずは専門学校での同僚である、美術作家の三宅砂織さんが、有望な平面の新人作家に与…
知人のキュレーターで評論家の原久子さんから「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2010」という催しのリリースを頂いたのですが、コンペ部門の賞金が結構大きいので、この場でお知らせいたします。http://www.rokkosan.com/招待作家はわりと豪華で、イチハラヒロコ…
というわけで、私も発起人を務めました榎忠さんの神戸市文化賞受賞祝賀パーティー、行ってまいりました。ものすごい数のお客さんでした。私が初めて榎忠さんとお会いしたのは2005年ですから、もう5年も前のことで、以来、美術手帖でのインタビューや、各種…
関西広域機構というところが企画した催しで、やなぎみわさんと鷲田清一さんのレクチャーを拝聴してきました。お二方の話の中心は「美しいもの、綺麗なものばかりではない現代美術に触れることで、快適さばかりを追い求める現代社会の仕組みから逃れられるの…
今をときめく人気イラストレーター、中村佑介さんの講演会に行ってきました。画像はいろいろ差し障りがありそうなので、書影のアップくらいに留めておきましょうか。 中村佑介『Blue』(飛鳥新社) http://www.amazon.co.jp/dp/4870319225 http://www.yusukena…
阪神間では珍しいコンテンポラリー専門のギャラリー、芦屋画廊で、「循環」と題された面白い展覧会をやっています。基本的には写真展なのですが、土中に数ヶ月間埋められて、剥離したりカビが生えたり、鉄や銅などのサビを浮かしたりすることで、いずれも「…
とにかく、見たらタイトルだけでもメモしていくことにしました。今日見たのは下の二つ。北山善夫「初期絵画展(1986年発表)」@MEM 2010年2月27日(土)〜3月27日(土) http://mem-inc.jp/artists/kitayama_j北山善夫さんは以前『週刊金曜日』でちらっと取…
■卒業おめでとう昨日は大阪コミュニケーションアート専門学校(OCA)の卒業式でした。何もはなむけらしい言葉は贈ってあげられないまま、なんとなく卒業式と謝恩会が終わってしまいましたが、謝恩会なんていう言葉はいささかおもはゆいものがあって、こっち…
美術作家の榎忠さんが、神戸市文化賞を受賞されました。榎さんは「エノチュウ」の愛称で親しまれる、神戸在住の美術作家。ご覧の通り女装するパフォーマンスや、巨大な実物大の鋼鉄製大砲を発射するパフォーマンスのほか、旋盤で自ら削り上げたドリルの先端…
死んだら自分の肉体を80の部分に分割して保管してくれ、と依頼して、契約書を交わしたアーティスト、シュウゾウ・アヅチ・ガリバーの個展が、いよいよ本日から始まります。昨日、一足先に覗いてきたのですが、圧倒されました。滋賀県立近代美術館の山本淳夫…
京都三条にある書店、メディアショップに寄ってみたら、なんと後藤靖香さんの作品がドカンとかかってる! 後藤靖香さんといえば、いま国立国際美術館で開催中の「絵画の庭」展に出品中。いま押せ押せで売り出し中の作家じゃないですか。しかも作品をちゃんと…
昨年のアートフェア東京で全点完売、VOCA賞2010受賞、写真を使ったドローイング「フォトグラム」で注目の新人、三宅砂織さんにインタビューしました。http://bit.ly/b59Bqq彼女は私の勤める専門学校の同僚でもあって、そんなご縁からの取材になったのですが…
美術作家にはアトリエというのが必要で、みんな苦心惨憺しながら物件を探します。たいていは使われなくなった倉庫を改装したりして使うわけですが、最近京都では数名の作家でシェアして家賃を払い、アトリエにするケースが増えているようで、そうしたスペー…
「sense perception/感覚による認識」鈴木崇、カトリン・パウルという二人の写真家、そしてSZという4人組グループの、三組によるグループ展なのですが、私も含めて観客に一番ウケていたのはSZ。指定された椅子に座ると、目の前にあるガラスブロックに映像が…
いま、大阪市内の「studio J」というギャラリーで、マリアーネという作家の展覧会が開かれています。この人の場合、まずは実物を見ていただくのが話が早いと思うので、ちょっとこちらをご覧ください。なんだろうな、アポリジ二の作家、エミリー・カーメ・ウ…
今月の『文學界』に、高原英理さんの新作短編「日々のきのこ」が掲載されています。http://www.amazon.co.jp/dp/B0030UNQ4Yどうやら舞台は、森のような巨大きのこが林立し、街中がきのこに浸食された世界。きのこの放つ燐光で、夜もなお昼のように明るく、街…
大阪の国立国際美術館で「絵画の庭」展が始まりました。ゼロ年代に登場した絵画の流れを振り返りつつ、ここ数年に登場した新人を紹介するショーケース的な意味合いも強い、大型の展覧会です。地下2階、3階の両方を使った大規模なもので、目玉としては草間…
イラストレーター、美術作家の真珠子さんという方がいらっしゃいまして、twitterでお友だちになりました。http://www.yan-oki.com/イラストレーターとしては2004年に『ザ・チョイス』でデビューして、SMAP×SMAPの番組内で使われるアニメのほか、香山リカさん…
知人の歌人に中島祐介という人がいて、時折歌集を送ってくださるのですが、新作が面白かったのでご紹介しておきます。タイトルは『予測変換機能による(コンタクト)インプロヴィゼーション』。全体は二部構成になっており、第一部は携帯電話の予測変換機能を…
話題のジェームズ・キャメロン監督の映画、アバターを見てきたので、感想を一言二言。★3Dについて 前半は目が痛くて仕方なく、慣れるのに30分くらいかかった。特に面倒だったのが、なぜか字幕が飛び出して見えること。字幕を読むたびにピントを合わせなくて…
非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎 タイム・アフター・タイム 世にも怪奇な物語 トレーニング・デイ 野獣死すべし(途中で辞めた。つまらん) 切腹